今日は、スマイルボトックスのご紹介です。
これは、口角下制筋へボトックス注射を行うことで、口角が上がりやすくなる施術です。
特に、笑った時に口角が上がりやすくなり、チャーミングに見えるようになります。
そのため、『スマイルボトックス』と呼ばれています。
口角下制筋とはどこにある筋肉でしょうか?
愛用している『グラフィックス・フェイス・臨床解剖図譜』より画像をお借りします。
拡大すると ↓この筋肉です。
口角下制筋が収縮すると、口角を下に引き下げて、『への字顔』を作ります。
まさに下の図の左側のようなお顔を作る筋肉なのです。
顎から首にかけて広く広がっている広頚筋も一緒に働くと、さらに強いへの字顔になります。
左側のお顔、あんまり好ましい顔ではありませんよね。たとえ心の中でこんな顔をしたい気持ちのときでも、これらの筋肉にボトックスを効かせておくと、こんな顔をしにくくなるというわけです。広頚筋にもボトックスを効かせると、さらなる効果が期待できますが、それはまたいずれ別の機会にご紹介したいと思います。
さて、スマイルボトックスのもう一つの嬉しい効果がマリオネットラインの改善です。
下の写真で、施術前後での、マリオネットラインの出方を比較してみてください。
(ちなみに、この施術を受けたスタッフには、写真撮影時、スマイルボトックスのマリオネットラインへの効果を観察していたことなどは一切伝えてありません。)
口角下制筋を麻痺させることで、マリオネットラインがほんのちょっと目立たなくなります。残念ながら、くっきりと出てしまっているマリオネットラインを消すほどの効果はありませんが、ちょっとだけ気になる、という方には向いていると思います。
実際このスタッフには「笑顔が素敵になる注射ですよ。」と伝えていただけでしたので、この施術前後の写真を見せたら、マリオネットラインの変化に本人もびっくりしていました。「そーいえば、何かこの辺のラインが違うなぁーって、思ってたんですよ!」とのこと。その程度のマイルドな変化だと思って頂きたいと思います。
マリオネットラインがくっきりと出てしまっている方は、ヒアルロン酸注入またはヒアルロン酸注入と糸によるリフトの組み合わせがお勧めですが、このスマイルボトックスも併用されると、さらによいと思います。
口角下制筋へのボトックス注射(スマイルボトックス)について
【施術の概要】
ボトックス(アラガン社製)を、下顎の皮下に4か所注射。
効果の発現は注射から3~4日後。
効果の持続は約4か月。
【リスク・副作用】
注入部位の内出血、効きすぎた場合は違和感
【施術費用】
初診料:3000円
ボトックス(4~6単位使用):2万円