朝のゆるラン3日目:曇り空と蒸し暑さの中で見つけた小さな幸せ

朝のゆるラン、3日目。
外に出てみると、すでにじんわりと汗ばむような蒸し暑さだった。快晴の日よりも少し気が重くなる天気だけど、なんとなく身体を動かしたくて、今日も軽く走りに出かけた。

とはいっても、「ゆるラン」と呼んでいるように、基本はのんびりペース。実際のところ、今日はほとんどが“散歩”に近かった。足取りも軽くはなかったし、呼吸も少し重く感じたので、無理はしないことに決めた。朝の空気を感じながら、景色を楽しむことができればそれでいい。

家から川沿いの道へ向かう。いつも通るこのルートは、時間帯や天気によって全く違う表情を見せてくれるから好きだ。今日は湿度のせいか草木の緑がより濃く感じられた。川の水も少し濁っていたけれど、その分、水音がよりはっきりと耳に届いてきた。

川岸に咲く花が、そんな曇り空の中でふと目に入った。白い野花、そして名前の分からない小さな黄色い花たち。つい立ち止まってスマホで一枚撮る。写真では伝わりにくいけれど、実際にその場で見た花の鮮やかさと、そこに吹いた一瞬の風の気持ちよさは、しばらく忘れたくないと思えるほどだった。

こうして立ち止まりながら、周囲の景色に目を向ける時間が、「ゆるラン」の醍醐味かもしれない。ペースや距離にこだわらない分、自分の身体の声をよく聞けるし、目に映る風景や自然の変化にも敏感になれる。運動というよりは「心のメンテナンス」に近い感覚。忙しい日々の中で、こんな時間を持てることが、実はとても貴重だと改めて感じた。

30分ほど歩いたり走ったりして、帰宅。汗はしっかりかいたけれど、気分はすっきり。朝のスタートとしては上出来だったと思う。特別な達成感があるわけではないけれど、今日も「続けられた」ということが、ほんの少し自分を肯定してくれる。

明日はまた違う空かもしれないし、身体の調子も違うかもしれない。でも、「ゆるく続ける」ことを大切に、明日もまた外に出てみようと思う。継続は力なり、なんて言葉があるけれど、力というよりも、日常の中で少しだけ心を整える“静かな習慣”として、このゆるランを楽しんでいけたらいい。