最初はコメントで書こうかと思っていましたが、複数の方に伝えたい内容なので、記事にして書くことにしました。

あくまで個人的に見聞きした範囲内で考えたことです。

 

特別支援学級に在籍していると、中学が一つの壁になるのは避けられません。その理由として大きいのが、教科担任制であると言うことです。

そもそも特別支援学級において学習内容がどのように決定されるかというのは非常に重要な話だと思われますが、あまり詳しい規定はないのかと思います。小学校であれば基本的に支援学級担任が授業を行うので、無理解という話は交流の授業を除けばそこまで多くないかと思われます。

しかしながら中学校では、まず第一に教科担任制であるがゆえに、理解が得られにくい教員と当たりやすいです。そもそも中学校には部活動目当てで教員になり、授業にもあまり熱を入れない教員がいると批判されがちですが、そうした教員が特別支援学級まで目がいくかと言われると、そうではないと考えられます。また、5教科であればまだ合理的配慮を受けやすいかと思われますが、実技教科の方が合理的配慮が難しいのではないか、という疑念を持っています。あくまで感想でしかないのですが、根拠としては

・実技科目は文字通り「実技」なので、配慮が必要なこと自体が評価対象となりやすい

・教員になりたいという人より、その科目を教えたいという人が多い

ことが挙げられると思います。特に前者については、感覚が重要となる実技科目と発達障害の相性はすこぶる悪いのですが、十分に問題提起されていないと思います。例えば、聴覚過敏と音楽、発達性協調運動障害と体育/技術です。障害とされるほど苦手であれば、主体的に学習することも難しいと思います。

さらに、教科担任への障害に関する資料の申し送りは不十分であると言わざるを得ません。

第二に、中学校では内申点が非常に重要になるという問題があります。小学校であれば成績が悪かろうとも大した問題はないのですが、中学校ではそうした状態で成績をつけなければなりません。かつて相対評価だった時代ならそうした生徒は決まって1になっていたと思われますが、絶対評価の現在では高い評定が取りやすくなった一方で、低い評定をとってしまった時の挽回が難しくなります。

そして本題ですが、この内申点の決定も教科担任が行います。則ち、教科担任が学年相応の授業をしてくれないと高校進学は困難になるし、(逆に知的障害の生徒に学年相応の授業をするケースもあるようです)障害に無理解な教員にあたると内申点はどんどん下がっていくものと思われます。

 

特別支援学級の制度的な問題と発達障害の問題を混ぜて書いたため、わかりにくい文章になっていますね。