北斎36景、9番目
隠田水車 おんでんのすいしゃ
現在7番目がまだ完成しておりませんが
11番目と12番目は済んでおり
過去に神奈川沖浪裏も仕上げていますので
厳密に言うと11枚目が完成、ということになります。
(算数なぞなぞみたいです)
隠田とは現在の原宿、渋谷神宮前。
若者の街で賑わうこの土地も
かつてはのどかな田園地帯でした。
精米や製粉の作業で生活を支える庶民に欠かせなかった水車
初夏の風と勢い良く流れる水が動きを感じさせます。
ざぶざぶと音さえ聞こえてきそうなシーンに対し
ゆったりと構える富士の山。
みんな裸足・・・気持ち良さそうです。
左下の子供は亀に糸を結んで連れて歩いてます
この子は富士山を眺めているようです。
それを見て微笑むのはお母さんでしょうか。
原画とは色合いが異なる作品ですが、
なんだか金運がつきそうな気がします