本日はつねきちが所属する
ハンドベルチームの演奏会に参加しました。
つねきちは15年前から地元で
知的障害を持った子供達を集めた
ハンドベルチームの立ち上げに参加し
以来毎月2回土曜日の夜練
イベント出演や介護施設への慰問をし続け
サポートして貰う立場から
してあげられる立場を目指しています。
もちろん、指導してくれる先生と
保護者達の熱心な協力体制のもとですが…
こちらは色音符の楽譜
障害者の中には楽譜が読めない人もいますから
こうして音を色で分け
同じイベントを該当のベルに貼って
判別をしています。
15年前は、きらきら星の1曲のみでしたが
今では50曲以上、童謡やアニメから
クラシックまで幅広く演奏しています。
マイクを手に自己紹介。
みんな意外と人前で話すのが好きなのです。
演奏会までの待ち時間は
ビル内のロビーで、つねきちは北斎を描いていました。
こんな風にトレーシングペーパーに
トレースした方の裏面に鉛筆をこすりつけ
表面から再度、絵をなぞり下書きを作ります。
カーボンは使わないそうです。
ふーっ、とひと息をつくつねきち。
ローティーン時代にはあり得ない光景です。
多動傾向が強かった彼は
10秒たりとも席につく事などできませんでした。
一生このままだったら
年老いた自分はこの子をどうやって守ろうかと
毎日考えては途方にくれたものです。
先輩ママ達は
うちもそうだったけど、大人になれば絶対落ち着くから!
と言ってくれましたが
当時は信じる心の余裕なんてありません。
でも本当に
こうやって親子で並んでゆっくりと
座れるようになりました。
ふつうは何でもない事なのかもしれませんが
これが私には夢みたいな事でした。
お昼は親子でレストランに入りました。
つねきちはハンバーグランチ。
私はカレーランチ。
ご機嫌斜めだと大きな声を出してしまう時も
まだたまにありますが
今日は落ち着いて食べることができ
つねきち、おいしい?
うん、うまいです。
と、ブツ切りの会話をしながら
団らんの時を過ごしました
いい年をした母が
20代の息子の手を握って歩くのは
キモチワルいと思いますが
それすら出来なかった当時に比べ
今は夢のように特別な毎日を
過ごしているのだなあと思います。