二川宿。
隠れ里のようにも見えます。
和が染み入るような緑色には淡々とした思いが込められているようです。
前出の白須賀宿や二川宿、そしてこの吉田宿辺りから色遣いに深みが増してきました。
水彩特有の滲みと、綿のような温かみ、ふわふわタッチとでも呼べそうです。
輪郭線は細筆を使っていますが、最近ではヨレもなく均一な線をすーっと描いています。
ちょっとこの先楽しみかもです。
松並木が美しい観光地だそうです。
留め女が旅客を無理やり引き止めようとしている場面。
色の濃淡がくっきりとした、奥行きのあるふわふわタッチに仕上がりました。