政府は来年度から、たばこ税を1本当たり2~3円程度引き上げる方向で調整に入った。実現すれば、1箱(20本)の価格は40~60円程度上がり、代表的な銘柄(300円)で340~360円程度になる見通し。

健康への影響を配慮する厚生労働省が求めていた1本当たり10円とする大幅増税は見送るが、来年度以降も段階的に税率を引き上げることも併せて検討する。

たばこを巡っては、民主党がマニフェスト(政権公約)で健康目的の値上げ(増税)方針を掲げ、厚労省も喫煙の抑制を目的とした大幅値上げ(同)を提案。一方、財務省は、販売量の急減を懸念して、大幅増税に難色を示していた。たばこは98年以降、3回値上げされたが、1本当たり1円程度の増税にとどめることで、2兆円程度の税収を確保してきたからだ。

しかし、鳩山由紀夫首相が「環境や体の面から見て、増税ありうべしかなと思う」と述べるなど、健康目的の増税に前向きの姿勢を示したことで、同省などが値上げ幅と販売減に与える影響の試算を進めてきた。税収減や葉タバコ農家の経営問題を考慮して値上げ幅を抑えることで、喫煙の抑止と安定的な税収確保の両立を図る。

政府税制調査会で議論し、税制改正大綱をまとめる11日までに決定する方針。民主党はマニフェストで財源確保の目的を規定したたばこ事業法の廃止も掲げているが、法案審議に時間がかかるとして、将来の検討課題とする見通し。

たばこ税の07年度税収実績は2兆2703億円で、現在1本当たり8.7円課税されている。
(毎日新聞)








健康のため・・・はたしてそうでしょうか?
個人的な意見も入って来てしまうのですが、
「一気に税収を上げると、吸わなくなる人があまりにも出てしまい、税収が大幅に減るだろうと予測して、この値段に押さえました。」と言ってるような気がしてなりません。

確かにタバコ農家の経営問題という点もありますが、
それでしたら現状維持に務めればいいわけではないでしょうか?

その上に「健康のため」という文句を載せているところがなんとも嫌らしいのです。
素直に「財源を確保するためです」と言えば、また大多数の人の考え方が変わるかもしれませんね。


そういえば、日本のタバコの税率は63.1%と言われており、
「この税率は低すぎる」とたびたび諸外国との比べ合わせをしているのですが・・・

アメリカは州によってタバコの値段の差が激しく、最高値段と最低値段では日本円で500円ほどの差があること。
EU諸国では紙巻きタバコの税率は高いものの、手巻きタバコ用の刻みタバコの税率は低い。


こういう事を、非喫煙者は知らないんです。
そして、禁煙推進派の多くは、コレを「明言しない」のです。
そういった所にも注目してほしい所です。


まぁコレくらいの税率では、禁煙に踏み切る喫煙者はあまり多くはなさそうですね。
ここは政治家の方々の勝利なのではないでしょうか?

ちなみに、タバコの税収入は年々減少しています。
放っておいても大丈夫だと思うのですがね。