2021年7月17日(土)
隣のお婆ちゃんは、私たちや看護士の静止を遮り、「娘を下で待ってる」と、居なくなってしまった
1度は看護士さんに「部屋で待ってるように」と戻されたが、せっかちなお婆ちゃんは、言う事を聞かない
私は、「隣のものです。楽しかったです。どうか、お大事にして下さいね」と憧れのお婆ちゃんと初めてお話をする。
お婆ちゃんは、本当に可愛い。
少し考えた感じだったけど、深々とお礼の姿勢をして無言で沢山の荷物を一人で持ち(一つはクリーニング屋のエコバック)、今度は看護士も諦めたのか、お婆ちゃんは帰って来なかった
でも、元気に家に帰るのだから喜ばないとね お婆ちゃん、ずっと長生きしてね
お婆ちゃんロスになってしまった
アダルトルーム は、とても静かになってしまった
私も、この時一緒に退院出来たならどんなに良かったろう
病院の入院生活は沢山の事がある。
実は、このアダルトルーム
は、私が入院初日に主治医から説明があった「説明室」の真ん前
私の時は、主治医だけが上機嫌で「頑張りましょうね」と私はロクに話を聞いていなかった部屋
とにかく、主治医待ちで疲れていた
「説明室」、しかもドア開けっ放しなので、色々と聞こえてくる
ほとんどが深刻な「告知」ばかり٠٠٠
ほとんど同じ医師なのだか、私はこの医師を知っている。もう声だけでわかる。
私は2月に、友人を亡くした。昔からの友人だった。
最後に診てくれた先生がこの先生。
1日に何度も違う患者さんに、「告知」をしている。
大抵の患者さんは、やはり「あと、どの位ですか」と聞いている。たぶん、頭の中パニックなんだろう。
先生は、「年単位で考えないで下さい。月単位です。」と何気に濁す。
本当にリアル過ぎて、ネタ帳にメモを取ってしまう程。
それまで、どうしたいか、その時が来たら延命処置をするかなどの話合いをしている。
大抵は、患者さんも呆然としているので「ご家族と話し合って、又、お話を聞かせて下さい」で終わる。
お医者様も、サバサバしているがそうしないと、やってけない仕事なんだろうな
いつか、嫌でも人は死ななければいけない。
その医師だって、皆そうだ。
何だか、ドラマの世界
参ったな アダルトルーム