本日のウルトラマン鑑賞(サブスク配信)

【Ultraman:Rising】



【2024年6月23日執筆開始】

視聴を終えて、書こうと思うまで一週間かかってしまった。

正直、これを書き始めた今でもまだ少し心の整理がついていない。

というか、あまり感想を書きたいとすら思わない。

が、自分にとっての鑑賞記録でもあるので、時間をかけて少しずつではあるが、感想を書いていこうと思う。




まずはじめにことわっておくと、俺は自分が、いわゆる「めんどくさいウルトラオタク」であるという自覚がある。


「めんどくさいウルトラオタク」とはざっくり言うと、昔ながらのウルトラマン像に固執し、「ウルトラマンってのはこうあるべきだ」という偏見を持ち、新しいウルトラ作品に難癖をつけがちなファンのことである。


少し弁解しておくと、とはいえ俺は新しいウルトラマン像を全て否定するつもりは無いし、作品が作られていくためには新しいファン層を増やす必要があり、そのためには今までに無い解釈や設定のウルトラヒーローを創造していく必要性がある事は理解している。

昔ながらのウルトラマン像に固執することは、作品の停滞に繋がるという事も理解している。

だから、例えば2004年にネクサスが始まった時には「アーマーを装備しているウルトラマンなんて…」と最初は否定的な意見だったが、放送を観ていくうちにその作品世界の奥深さに魅了されていったし。

ニュージェネの、特にオーブ以降のやたらとタイプチェンジするウルトラマンには幻滅して視聴を一時的にやめた時期もあったけど、やはりきちんと視聴すればその面白さに気付いて、作り手がウルトラマンという作品を真剣に作っている事が理解できた。

やたらと玩具のプレイバリューを意識した変身アイテムも、新しい物が出るたびに毎回少しげんなりするが、それでもマーチャンダイジングは大切だというのは分かるし、その中で作り手が最大限ウルトラマンという作品に向き合おうとしているのは感じられる。

何なら、初めてウルトラマンゼロが登場した2009年の映画は、セブンの息子というゼロの生い立ちや、悪に堕ちたウルトラマンというベリアルのキャラクターが、旧来のファンなら激怒しそうな要素だが、俺は何とも思わずむしろ「めっちゃ面白そうやん!」とワクワクした。

何が言いたいかというと、俺は自分を「めんどくさいウルトラオタク」だと自認してはいるが、普段から比較的柔軟に新しい作品を受け入れようという姿勢は意識している…という事をまず説明しておきたかった。




前置きがかなり長くなってしまった。




本題の「Ultraman :Rising」の話に入ろう。

(❗注意❗これ以降、ネタバレを含みます❗)


アメリカでウルトラマンの新作アニメ作品が作られている…という初報を見たのは、もう何年も前だったと思う。

その時ははっきり言ってかなりワクワクした。それは覚えている。


ところが、「Ultraman:Rising」のティザーイメージやムービーが出始めると少し不安になってきた。

そして、新たな情報や予告ムービーや明かされていく度に、その不安は大きくなっていった。

その不安とは、一言で言うならば…


「この作品は本当にウルトラマンである必要があるのか?」


…という事である。






以下、良かった点・ダメな点・微妙だけどまだ受け入れられる点を列挙しておく。

順次、加筆していく。



《良かった点》

①「子育て」をテーマに、ハートフルなストーリー。

②怪獣を一方的な悪にしていない。

③桜井浩子さんや青柳尊哉さんなど、ウルトラ作品でおなじみの役者さんが声優として参加している。

④ウルトラファンが思わずニヤリとするような小ネタがちらほら。



《ダメだと思う点》

①主人公サトウ親子にウルトラマンの力がある理由が全く説明されていない。

②ウルトラマンが親子で受け継がれている意味がわからん。

③主人公ケンがウルトラマンとして戦う事を(物語当初は)ナメているように見える。軽いノリは実にアメリカっぽい。

④ウルトラマンが喋りすぎ。しかも、一般人にもそれが普通に聞こえてる。

⑤活動時間とカラータイマーの設定がけっこう軽い。

⑥それ故か、ウルトラマンに変身するという意味合いがものすっごく軽い。変身したくなったらあっさり変身する。ケンがエミ(赤ん坊怪獣)にウルトラマン=自分である事を理解させるために変身と変身解除を連発するシーンは最悪。

⑦防衛軍がほぼ悪役として描かれており、最初から最後までウルトラマンと敵対している。

⑧初代マンが憑依しているわけではなさそうなのに、ウルトラマンのデザイン(身体の模様)が初代マン。

⑨しかも、オヤジが変身したウルトラマンも初代マン(に、ヒゲを付け足しただけ)。

・ネロンガが透明にならない。



《微妙だけど何とか受け入れられる点》

①ウルトラマンが完全に逆三角形のデザイン。

②割と現代チックな世界観なのに、ケンと防衛軍の周りだけやたらとハイテクで便利すぎる。