こいつぁ、そこそこ面白かったなぁ。 

カリスマ的存在感とパフォーマンスで教会の信者たちから信頼されているコットン牧師。 
彼はこれまで何度もエクソシズム(悪魔祓い)を行ってきたと言うが、そのどれもが詐欺まがいであったとカメラの前で告白する。 
そして、教皇庁がエクソシズム専門の学部を創設するという報道を知り、これ以上、非現実的なエクソシズムの被害者を増やすわけにはいかないと思い、自らをカメラの前に晒すことでエクソシズムの嘘を暴こうとしていた。 
彼の元に届いたエクソシズム依頼の手紙の中からランダムで選んだ一通により、片田舎の農場にやってきたコットンとカメラクルー一行。 
そこでは、厚すぎる信仰心から娘が悪魔に取り憑かれたと思いこんでいる父親・ルイスと、悪魔に取り憑かれたとされている娘・ネル、そしてその兄・ケイレブの家族が暮らしていた。 
コットン牧師は、いつものように仕掛けを凝らし、ネルの家族を心理的に信じ込ませる形で詐欺まがいのエクソシズムを行った。 
そうして、いつものように彼のエクソシズムは終わったはずだった・・・。 
・・・が。 

まず超常現象やら悪魔の存在ありきで始まるホラー映画のパターンをいきなり覆す設定(笑) 
そして、モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)タッチに描きながらも、あえて効果音やBGMなどを入れて逆にフェイクっぽさを出す演出。 
このあたりが、むしろ面白いというか、良い意味で裏切られた感がある。 
で、神も悪魔も信じていないはずの牧師がエクソシズムを通じて遭遇していく驚愕の事実や現象が面白い。
最後の最後まで、「結局、エクソシズムはヤラセ」っていう雰囲気で終わる・・・と思わせといて! …っていうラストへの持って行きかたは、ある程度予想できたものの、なかなか面白かった!! 

はっきり言って全然怖くないし、スプラッター要素もほとんど無い。 
けど、何故か観てて飽きない面白さがあったねー。