白鵬、井筒部屋の伝統に不覚! |  トミー中村の公式てきブログ    Powered by Amebaっぽい

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大相撲初場所、史上一、二を争う安定した取り組みで白星を量産している
横綱・白鵬関
他の力士が弱いのか、白鵬関が強過ぎるのか、朝青龍関の引退後は
とにかく一人横綱を長く務めていて、横綱らしい相撲を展開していて、
連勝記録も素晴らしいですし優勝回数も素晴らしい、文句のつけようが
ないような堂々とした成績を残していることは誰もが知るところ。

そんな白鵬関が十日目にして、関脇・鶴竜関に苦杯をなめました。

新聞やインターネット上で、白鵬関鶴竜関に寄り切られる場面が掲載
されていますが、これは偶然ではないと思います。

横綱戦で27連敗中、朝青龍関に7連敗、白鵬関に至っては
白星無しの20連敗中
と、全く歯が立たなかった鶴竜関

しかし三役、関脇ともなりますと、相応の成績を求められるでしょうし
負けてばかりで終わる訳にはいかないでしょう。


鶴竜関井筒部屋に所属しています。

井筒部屋といえば、最近では大関まで昇りつめた霧島関、また、高速の
張り手でファンも多かった元関脇の寺尾関、そして寺尾関の実兄の
元関脇・逆鉾関がいた部屋です。

もう、三人とも親方として後進の指導に当たっている立場ですが、
井筒部屋といえば、昔々、鶴ヶ嶺関という力士が居ました。

私が産まれるずっと前に活躍されていた力士です。
この鶴ヶ嶺関、俊敏な動きで素早く両懐の下に潜り込んで両下手を
取る、所謂「両(もろ)差し」の状態に持っていき、そのまま相手に
上手を取らせる間を与えずに土俵際まで寄り切るという相撲を得意と
していた力士です。通称「両差しの名人」、最高位は関脇です。

これは差し手争いで形にするのは、けっこう難しいのです。
と言いますのも、両上手を得意とする力士というのがなかなか居ない為
(長身で腕が長い力士で最近では水戸泉関ぐらい)で、だいたい
組むと「どちらかが上手の四つ相撲」になります
(※「四つ相撲」とは何ぞやについては、ウィキペディアでお調べを)。

鶴ヶ嶺関は引退後、井筒親方となり、自身の息子である三人を、角界で
活躍できるようにと指導しました。

そこで台頭してきたのが次男の逆鉾関と三男の寺尾関です。

寺尾関は突っ張りと呼ばれる、高速の張り手と甘いマスクで人気を
博しましたが、逆鉾関は、父譲りの両差しを得意とする技能派として
活躍しました。

特に当時の横綱・隆の里関戦で白星を挙げた時は思わず土俵上で
「ガッツさんポーズ」をして物議を醸しました。

その後は主に横綱といえば「小さな大横綱」、千代の富士関を相手に
時折両差しで白星を挙げています。

場所中に特に活躍した力士に贈与される「三賞」の中では
技能賞、殊勲賞をたくさん貰っていたと思います。
三役在位期間が長かった割りに星勘定は少なく、星取表では9勝か
8勝どまりということが多くて、敢闘賞は無かったようです。

逆鉾関の話はここまでにしておきましょう。


鶴竜関も井筒部屋で、両差しを習得しつつあります。
まだまだ荒削りではありますが、いずれは井筒部屋の伝統ともいうべき
両差しの名人として、相撲ファンの記憶に残る力士となる可能性を
十分に秘めていると思います。

そうなると、今後の横綱戦の取り組みも面白いものとなるでしょう。
部屋の師匠の教えを忠実に守れば、必ず得意技として会得する器だと
期待しています。

師匠の井筒親方は、元関脇の逆鉾関なのですから。

※なお、各力士名の配色は、まわしのイメージ色にしました。
 鶴ヶ嶺関のまわしの色は分からないので着色していません。

ペタしてね

余談になりますが、郷土力士の東十両三枚目・勢関が6勝4敗と、
白星が先行しだしました。9番か10番勝てば、幕内昇進も視野に
入ります。
こちらも楽しみにしています。