まず気象予報士試験のシステムを簡単に
ご説明させていただきます。
試験で越えるハードルは学科と実技です。
これを一度でクリアすると何も言うことはありません。
この試験、そんなに甘くない。
一発で合格する人は天才です。
ありがちなセオリーとして、まず学科合格を目指して、それから
実技合格を狙うという形。
実技で受かるには、学科で合格していなければ採点すら
してもらえません。厳しい世界です。
学科試験も「一般知識」と「専門知識」の二種類があり、どちらか
片方で及第点となりますと、そのどちらかの試験は向こう一年間
免除となります。
この「一年間免除」というのがミソです。
私は昨年の八月の試験で学科試験の「一般知識」をクリアし、
今年の一月の試験で学科試験の「専門知識」をクリアしました。
そして先日、学科試験が免除の状態で実技試験を受けたのです。
当然ながら半年間、実技試験の勉強を重点的にしてきましたが
実技で受かるには学科の知識も必要になりますから、学科を
全く勉強しないということは出来なくて、やはり既に受かっている
学科の勉強も並行する形となりました。
実技試験の合格ラインは平均70点前後といわれています。
狙えない数字ではありません。
二日後に「合格です」という通知が届けば、しかるべき方法で
気象予報士の登録を済ませて、自ら気象予報士を名乗れます。
しかし、「あなたの気象予報士試験の結果は、残念ながら不合格
でした。」という通知が届けば、これは大変なことです。
「一年間免除」の学科試験の一般知識の期限が切れて、また
それを合格して、その上で実技も合格しなければなりません。
これはとてつもなく厳しい状態です。
学科試験だけ受かったとして、実技試験を落とすと今度は
「一年間免除」の学科試験の専門知識の期限が切れてしまいます。
そうなると、また専門知識の勉強をして、同時に実技試験に合格
しなければ、また「一年間免除」の一般知識の期限が切れます。
つまり地獄の負のスパイラルに陥るのです
(所謂学科スパイラル)。
若ければそれも良い経験になるでしょう。
また、そこそこ稼いでいれば気にもなりません。
私の現状は、どちらにも当てはまらないので、心中穏やかではなく
試験を終えて三日ぐらいしてから、不安でいっぱいでした。
泣いても笑っても二日後に結果ははっきりします。

はっきりすれば、闘いは終わりにしたいと思います。