みなさまこんにちは。
なんと、かなり長い間、妄想できずに生活しておりました。どんな毎日だったか・・・
一言で言うと、辛かった.˚‧(´ฅωฅ`)·˚.

ほんの短い期間に色々とありすぎて、みかちゅうの頭の中はいつもハレーション状態でございます。
無理とわかりながら、自分のパートナーに蓮さまを求めてしまう愚か者ですゆえ、なぁんも上手くいかないわけです。

ということで、二次元に戻ってまいりました。
リアルもなんとかしたいな・・・。

本当に久しぶりに書きなぐったので、駄文ではございますが、わたしのリハビリにご協力いただければさいわいです。


初夏のひとこま
『敦賀さん、敦賀さん!
ほら、海ですよっ!』

取材で訪れた、岡山県牛窓。瀬戸内のエーゲ海と言われる景色は穏やかな海が広がっていて、初夏の日差しをキラキラと乱反射させていた。

『あ、展望台はあっちみたいですよ?』

ロケバスを降りてからゆっくりした坂を登ってきて、見晴らしのいいところまで来ると、最上さんははしゃぎながらそう言って俺の方を振り返る。

その笑顔の可愛らしさにめまいを起こしそうだ。

『きゃっ』

展望台に向かう坂を降りかけた最上さんがバランスを崩してふらついた。とっさにかけよって、彼女の体を抱き止める。
華奢な体を支えると、優しく俺の鼻をくすぐるシャンプーの匂い。だめだ、まためまいを覚える。

『敦賀さん、ごめんなさい…』

俺の腕の中で小さくなって消えそうな声で呟く彼女。

俺は支えていた彼女の体を一人で立たせて、シュンと俯く彼女の頭をぽんぽんと撫でる。

『ヒールだから、転ばないようにね。さ、ゆっくりいこうか。』

俺が差し出した右手に、彼女は戸惑いながら左手を重ねてきた。
その手を俺はしっかりと繋ぎ直して、彼女の少し前を歩き出す。離さないように繋いだ手、彼女のそれが少し震えている事に気づいていたが、知らないふりをしていた。
少し歩いて海に近づくと、彼女の手の震えが治まってきた。俺は少し手を引き寄せて、指を絡めて握り直す。
彼女は一瞬驚いて俺を見上げたが、軽くウィングして返すと、頬を真っ赤に染めて俯いてしまった。

振りほどかれるのかと思ったが、彼女はそのまま黙って俺についてくる。

なんとかカップル繋ぎに漕ぎ着けた事に、心の中でガッツポーズしている事は絶対に秘密だ。

こんな昼下がりの一時、ささやかな幸せをありがとう。