「とても美味しいですね。結構油を使うのに油っぽく感じない。外はカリカリ、中はトロトロで、本当に美味しかったですよ。」
「そりゃそうだよ。この生地はキョーコちゃんの提案で改良した逸品なんだもの。」
「えっ?そうなの、最上さん?」
「はい。お恥ずかしいですけどちょっとお節介させていただきました。」
「それは違うよキョーコちゃん。あたしが色々行き詰まってた時に現れた救世主なんだよ。あんたにであったからこそ今のあたしとこのお店がある。それに、本物の敦賀蓮様にまで食べてもらえるなんて、ねぇ?」
「いや、俺は…。」
「大丈夫、騒いだりはしないよ。今日は完全プライベートだろ?ここの敷居を跨いだら芸能人だろうが総理大臣だろうが、みんな一人のお客さんだからね。」
「「ありがとうございます。」」
「逆に今日はあんた達二人を独占出来てラッキーだよ?」
「「ありがとうございます」」
「あんたたち、面白いコンビだね?本当に仲がいいんだ…」
おばちゃんはとても柔らかい笑顔をくれた。そして、「さ、次を焼こうかね?」と、鉄板に油をひく。
私はてんかすをいれ、敦賀さんがタコを入れて、おばちゃんが生地を流して、ねき、生涯と続けて少しだけ待つ。
「今度は俺にやらせてください。」と鉄串を持ってやる気十分な敦賀さんにおばちゃんと私は失笑してしまった。
「なんだよ、今度は大丈夫だよ?」と言い張る敦賀さんに、お手並み拝見とばかりに女二人がじっと観察する。
驚いた事にさっきとはうって変わって何とも器用な串裁きを見る事になった。これはもしや、ダークムーンの時に見せたコピーの技ではっ!
ころんころんとたこ焼きが出来上がっていく様子を眺めていると敦賀さんが「さぁどうぞ?」と声をかけてくださった。
三人で仲良くたこ焼きをいただいて、敦賀さんがおばちゃんに仰る。「こんな素敵なお店なら是非紹介させてくださいよ?」
「遠慮しとくよ。」
「えっ?」
「お兄ちゃんみたいな有名な人がちょこっと紹介してくれたら、そりゃ繁盛するだろうよ。でもね、見ての通りここは狭いしあたし一人だからね。暇な位じゃなきゃ続けられないよ。」
「…すいません」と敦賀さんはしゅんと項垂れる。
「嬉しいんだよ、本当にありがとうね。宣伝なんかはいいからさ、こうしてたまにおばちゃんをからかいに来ておくれ?」
「それは是非ともっ!」
敦賀さんの顔はとても嬉しそうだった。
「そりゃそうだよ。この生地はキョーコちゃんの提案で改良した逸品なんだもの。」
「えっ?そうなの、最上さん?」
「はい。お恥ずかしいですけどちょっとお節介させていただきました。」
「それは違うよキョーコちゃん。あたしが色々行き詰まってた時に現れた救世主なんだよ。あんたにであったからこそ今のあたしとこのお店がある。それに、本物の敦賀蓮様にまで食べてもらえるなんて、ねぇ?」
「いや、俺は…。」
「大丈夫、騒いだりはしないよ。今日は完全プライベートだろ?ここの敷居を跨いだら芸能人だろうが総理大臣だろうが、みんな一人のお客さんだからね。」
「「ありがとうございます。」」
「逆に今日はあんた達二人を独占出来てラッキーだよ?」
「「ありがとうございます」」
「あんたたち、面白いコンビだね?本当に仲がいいんだ…」
おばちゃんはとても柔らかい笑顔をくれた。そして、「さ、次を焼こうかね?」と、鉄板に油をひく。
私はてんかすをいれ、敦賀さんがタコを入れて、おばちゃんが生地を流して、ねき、生涯と続けて少しだけ待つ。
「今度は俺にやらせてください。」と鉄串を持ってやる気十分な敦賀さんにおばちゃんと私は失笑してしまった。
「なんだよ、今度は大丈夫だよ?」と言い張る敦賀さんに、お手並み拝見とばかりに女二人がじっと観察する。
驚いた事にさっきとはうって変わって何とも器用な串裁きを見る事になった。これはもしや、ダークムーンの時に見せたコピーの技ではっ!
ころんころんとたこ焼きが出来上がっていく様子を眺めていると敦賀さんが「さぁどうぞ?」と声をかけてくださった。
三人で仲良くたこ焼きをいただいて、敦賀さんがおばちゃんに仰る。「こんな素敵なお店なら是非紹介させてくださいよ?」
「遠慮しとくよ。」
「えっ?」
「お兄ちゃんみたいな有名な人がちょこっと紹介してくれたら、そりゃ繁盛するだろうよ。でもね、見ての通りここは狭いしあたし一人だからね。暇な位じゃなきゃ続けられないよ。」
「…すいません」と敦賀さんはしゅんと項垂れる。
「嬉しいんだよ、本当にありがとうね。宣伝なんかはいいからさ、こうしてたまにおばちゃんをからかいに来ておくれ?」
「それは是非ともっ!」
敦賀さんの顔はとても嬉しそうだった。