撮影中****
まゆみはカフェで昼休みをゆったりと過ごしていた。そこに珍しく上野が一人で現れた。
「まゆみちゃん、お昼休み?」ひとなつっこい笑顔で問いかけると「えぇ。次の講義が休講らしくて、まぁ、のんびりさせてもらってるの。」と可愛い笑顔が返ってくる。この可愛い笑顔をいつもみのるが独占しているのかと思うとなんだか胸の辺りがモヤモヤしてくるのを感じ、上野は内心驚く。
「なんだ、休講なのか。じゃあ、時間はあるんだよね?」「ええ、今日最後の講義だったんだけど…。」「ならさ、出掛けない?」「えっ?」「うん、出掛けようよ。たまには遊ばないと、ね?(笑)」
やはりひとなつっこい笑顔で提案する上野にまゆみは勝てる気がしなかった。上野はまゆみの返事を聞く前にまゆみの伝票をさらっとテーブルから持ち去ってレジに向かって歩き始めた。「あ、上野くん、それ私の…。」と追い掛けて伝票を取り返そうとするまゆみの手をかわしながら「たまにはいいじゃない?」と会計を済ませてしまう。「もう、上野くんって強引なんだから…。」と少し口を尖らせてやっと聞こえる程度の声でまゆみは抗議するが、上野は悪びれるでもなくニコニコ笑っている。「さ、行こうか。」と歩き始めた上野の背中を仕方なく追ってまゆみも歩き始める。いつもみのるの隣で笑っていて沢山楽しい話をしている上野。まゆみにととて気楽で楽しくて頼れる友達。その上野のあまり見ない表情を見た気がした。そういえば上野と二人なんてこれが初めてだ。
上野がまゆみを連れてきたのはボウリング場。ボウリングなとした事のないまゆみは見るもの全てが珍しくてキョロキョロしてしまう。上野はそんなまゆみの姿を楽しみながら、二人分の靴を選び、ボウルを選び、空いたブースにまゆみを連れていく。まゆみは勝手が解らずに上野に従うしかない。
「まゆみちゃんはボウリングは初めてかい?」
「えぇ、こういうところに来る事自体初めてよ。上野くんはよく来るの?」
「合コンと言えば二次会はボウリングが多いんだよ。最近はカラオケも多いけど、俺はボウリング派かな?やり方教えるね。」
「そうなんだぁ。よろしくお願いします、先生。」そう言ってまゆみはコテンと頭を下げる。「まぁ、任せなさい。」と腰に手を当てて胸を張る上野。まゆみは顔を上げてそんな上野の姿をみて、楽しそうににっこり笑う。その笑顔は破壊力満点で、上野は胸を撃ち抜かれてしまった。
まゆみはカフェで昼休みをゆったりと過ごしていた。そこに珍しく上野が一人で現れた。
「まゆみちゃん、お昼休み?」ひとなつっこい笑顔で問いかけると「えぇ。次の講義が休講らしくて、まぁ、のんびりさせてもらってるの。」と可愛い笑顔が返ってくる。この可愛い笑顔をいつもみのるが独占しているのかと思うとなんだか胸の辺りがモヤモヤしてくるのを感じ、上野は内心驚く。
「なんだ、休講なのか。じゃあ、時間はあるんだよね?」「ええ、今日最後の講義だったんだけど…。」「ならさ、出掛けない?」「えっ?」「うん、出掛けようよ。たまには遊ばないと、ね?(笑)」
やはりひとなつっこい笑顔で提案する上野にまゆみは勝てる気がしなかった。上野はまゆみの返事を聞く前にまゆみの伝票をさらっとテーブルから持ち去ってレジに向かって歩き始めた。「あ、上野くん、それ私の…。」と追い掛けて伝票を取り返そうとするまゆみの手をかわしながら「たまにはいいじゃない?」と会計を済ませてしまう。「もう、上野くんって強引なんだから…。」と少し口を尖らせてやっと聞こえる程度の声でまゆみは抗議するが、上野は悪びれるでもなくニコニコ笑っている。「さ、行こうか。」と歩き始めた上野の背中を仕方なく追ってまゆみも歩き始める。いつもみのるの隣で笑っていて沢山楽しい話をしている上野。まゆみにととて気楽で楽しくて頼れる友達。その上野のあまり見ない表情を見た気がした。そういえば上野と二人なんてこれが初めてだ。
上野がまゆみを連れてきたのはボウリング場。ボウリングなとした事のないまゆみは見るもの全てが珍しくてキョロキョロしてしまう。上野はそんなまゆみの姿を楽しみながら、二人分の靴を選び、ボウルを選び、空いたブースにまゆみを連れていく。まゆみは勝手が解らずに上野に従うしかない。
「まゆみちゃんはボウリングは初めてかい?」
「えぇ、こういうところに来る事自体初めてよ。上野くんはよく来るの?」
「合コンと言えば二次会はボウリングが多いんだよ。最近はカラオケも多いけど、俺はボウリング派かな?やり方教えるね。」
「そうなんだぁ。よろしくお願いします、先生。」そう言ってまゆみはコテンと頭を下げる。「まぁ、任せなさい。」と腰に手を当てて胸を張る上野。まゆみは顔を上げてそんな上野の姿をみて、楽しそうににっこり笑う。その笑顔は破壊力満点で、上野は胸を撃ち抜かれてしまった。