サイドキョーコ
看護士さんの後ろに男の人が三人も入ってきた。びっくりして、怖くて、敦賀さんの背中に隠れてしまった。私の身体をすっぽりと隠してしまう敦賀さんの大きな背中は頼もしくて暖かくて、すごく安心できる。敦賀さんの背中に隠れながらこっそり入ってきた人たちを見た。知らない男の人ってだけで凄く怖く思ってしまうのは失礼かなぁ?
敦賀さんは私が怖がっているのに気づいて、私がその人達の視界に入らないように体の向きを替えて私を庇ってくれる。そんなふうに私を守ってくれる敦賀さんが私は大好き!…ってあれ?
私、敦賀さんにもつい半日前に会ったばかりじゃない。何言ってるのよ、私っ!
急に恥ずかしくなって敦賀さんの服の裾をまたキュッと握りしめてしまった。その私の仕草に気づいて敦賀さんは服を握った私の手を包むように握ってやんわりとほどいて、反対の手で頭をポンポンと優しく撫でてくれる。その時の敦賀さんの顔が凄く優しくて嬉しくて、私もニッコリ笑顔を返した。そうしたら敦賀さん、一瞬無表情でかたまっちゃって、あれっ?て思ったらその次の瞬間にはさっきまでよりもすごぉく易しい笑顔をくれた。
私、この笑顔大好きっ!
いや、だから違うでしょっ!
さっき飲んだ薬の効能で私はぼんやりと睡魔に襲われ始めた。でも、寝るのは怖い。また怖い夢をみちゃったらどうしよう。目が覚めた時に、敦賀さんがいなくなっていたら泣いちゃうだけではすまないかもしれない。
そんな私の不安を敦賀さんは気づいてくれて、私をベッドに横たえて、握っていた私の手をお腹辺りに置いた。そきてもう一度握り直してくれた。そして反対の手で私の頭をなでながら私を安心させるようにゆっくりささやいてくれる。その心地良いテノールの声が私を眠りに誘う。それでも、目を閉じたくなくて一生懸命目を瞼を持ち上げる。けれど、結局抗えずに眠りにおちてしまったようだ。
どのくらい眠っていたのか、眼が覚めると約束通り敦賀さんは私の傍にいてくれた。私の手を優しく握っていてくれた。そして、その端整な顔が寝顔になっている。うわっ、可愛い!
そして、私は今度は凄く自然に瞼を閉じることができた。
看護士さんの後ろに男の人が三人も入ってきた。びっくりして、怖くて、敦賀さんの背中に隠れてしまった。私の身体をすっぽりと隠してしまう敦賀さんの大きな背中は頼もしくて暖かくて、すごく安心できる。敦賀さんの背中に隠れながらこっそり入ってきた人たちを見た。知らない男の人ってだけで凄く怖く思ってしまうのは失礼かなぁ?
敦賀さんは私が怖がっているのに気づいて、私がその人達の視界に入らないように体の向きを替えて私を庇ってくれる。そんなふうに私を守ってくれる敦賀さんが私は大好き!…ってあれ?
私、敦賀さんにもつい半日前に会ったばかりじゃない。何言ってるのよ、私っ!
急に恥ずかしくなって敦賀さんの服の裾をまたキュッと握りしめてしまった。その私の仕草に気づいて敦賀さんは服を握った私の手を包むように握ってやんわりとほどいて、反対の手で頭をポンポンと優しく撫でてくれる。その時の敦賀さんの顔が凄く優しくて嬉しくて、私もニッコリ笑顔を返した。そうしたら敦賀さん、一瞬無表情でかたまっちゃって、あれっ?て思ったらその次の瞬間にはさっきまでよりもすごぉく易しい笑顔をくれた。
私、この笑顔大好きっ!
いや、だから違うでしょっ!
さっき飲んだ薬の効能で私はぼんやりと睡魔に襲われ始めた。でも、寝るのは怖い。また怖い夢をみちゃったらどうしよう。目が覚めた時に、敦賀さんがいなくなっていたら泣いちゃうだけではすまないかもしれない。
そんな私の不安を敦賀さんは気づいてくれて、私をベッドに横たえて、握っていた私の手をお腹辺りに置いた。そきてもう一度握り直してくれた。そして反対の手で私の頭をなでながら私を安心させるようにゆっくりささやいてくれる。その心地良いテノールの声が私を眠りに誘う。それでも、目を閉じたくなくて一生懸命目を瞼を持ち上げる。けれど、結局抗えずに眠りにおちてしまったようだ。
どのくらい眠っていたのか、眼が覚めると約束通り敦賀さんは私の傍にいてくれた。私の手を優しく握っていてくれた。そして、その端整な顔が寝顔になっている。うわっ、可愛い!
そして、私は今度は凄く自然に瞼を閉じることができた。