サイド社
「京子さん、精神的に不安定で、最初にパニックを起こしかけたので安定剤を飲んでもらってます。一番軽くて速効性のあるものを選んだと医師から聞いています。先程お飲みいただいたのでそろそろ効いてくるころです。」
看護士さんの説明にキョーコちゃんを見るとさっきより眼がとろんとしてきている。それでも蓮の背中にしがみついている彼女を蓮がベッドに横になるように促す。キョーコちゃんは蓮から離れるのを嫌がって蓮の服の袖を掴み直すが、蓮はその手をやんわりとほどいて彼女のお腹辺りに置く。その手を大きな手で握り直して、反対の手でキョーコちゃんの頭を撫でながら極力優しく話しかける。「眠くなったんだろ?目を閉じて眠っていいよ。目が覚めたらちゃんと俺はここにいるから。今日は色々と疲れる事ばっかりだったからいくら眠っても足りないはずだよ。それに…、もう眠っても怖い夢はみないから大丈夫だよ。」
キョーコちゃんは小さく頷く。が、段々重くなる瞼を必死に上げようと頑張っているようだ。よっぽど眠るのが怖いのか、蓮が居なくなるのが不安なのか…、それでも、薬の効能とは恐ろしいもので、とうとうキョーコちゃんは蓮に頭を撫でられながら眠ってしまった。
その寝顔を蓮は少しの間愛しそうに眺めていたが、彼女が眠りに落ちたのを規則正しい寝息で確認してから、蓮が小さく安堵のため息をついた。その表情、色気だだもれだゾって突っ込みたい、突っ込めない(泣)
「京子さんはこんな状態ですので、今後のお話は俺が二人分伺う形でかまいませんか?」
態度も言葉も元々の温厚紳士なのだが、どこまでもキョーコちゃんを守ろうとする姿勢は崩さず、俺達を彼女にた近づけようとしない。俺達は蓮に促され、蓮の病室で話をすることになった。
「京子さん、精神的に不安定で、最初にパニックを起こしかけたので安定剤を飲んでもらってます。一番軽くて速効性のあるものを選んだと医師から聞いています。先程お飲みいただいたのでそろそろ効いてくるころです。」
看護士さんの説明にキョーコちゃんを見るとさっきより眼がとろんとしてきている。それでも蓮の背中にしがみついている彼女を蓮がベッドに横になるように促す。キョーコちゃんは蓮から離れるのを嫌がって蓮の服の袖を掴み直すが、蓮はその手をやんわりとほどいて彼女のお腹辺りに置く。その手を大きな手で握り直して、反対の手でキョーコちゃんの頭を撫でながら極力優しく話しかける。「眠くなったんだろ?目を閉じて眠っていいよ。目が覚めたらちゃんと俺はここにいるから。今日は色々と疲れる事ばっかりだったからいくら眠っても足りないはずだよ。それに…、もう眠っても怖い夢はみないから大丈夫だよ。」
キョーコちゃんは小さく頷く。が、段々重くなる瞼を必死に上げようと頑張っているようだ。よっぽど眠るのが怖いのか、蓮が居なくなるのが不安なのか…、それでも、薬の効能とは恐ろしいもので、とうとうキョーコちゃんは蓮に頭を撫でられながら眠ってしまった。
その寝顔を蓮は少しの間愛しそうに眺めていたが、彼女が眠りに落ちたのを規則正しい寝息で確認してから、蓮が小さく安堵のため息をついた。その表情、色気だだもれだゾって突っ込みたい、突っ込めない(泣)
「京子さんはこんな状態ですので、今後のお話は俺が二人分伺う形でかまいませんか?」
態度も言葉も元々の温厚紳士なのだが、どこまでもキョーコちゃんを守ろうとする姿勢は崩さず、俺達を彼女にた近づけようとしない。俺達は蓮に促され、蓮の病室で話をすることになった。