その日、二人の幸せを応援する敏腕マネージャー社は、その力業で蓮とキョーコは朝から丸1日一緒にオフをもぎ取った。キョーコはひたすら驚いていたが、蓮は社の報告に「相変わらず頼りになるマネージャーだなぁ」と関心していた。せっかくのオフだからゆっくり身体を休めた方がいいというキョーコに、蓮は折角の快晴がもったいないと、ドライブを提案。『俺達、お互い忙しくてなかなか普通にデートとかろくに出来ないじゃないか。それとも、俺と出かけるのはイヤ?』まるでミカン箱の中の捨て犬のような瞳で下から覗き込まれてキョーコはたじろぐ。キョーコの目には、蓮に垂れた耳と丸められた尻尾が見える。キョーコの耳には「キューン」という鳴き声まで届いてしまう。キョーコはこの蓮に非常に弱い。『イヤ…じゃな…いで、す…よ…』と頬は勿論、耳まで真っ赤にしてそっぽをむくキョーコ。そんなキョーコの可愛い仕草に蓮は思わずキョーコの肩を引き寄せてその胸に納めてしまう。さっきまで丸まっていた尻尾を千切れんばかりに振りながら。
そして、ドライブデートに出かける仲睦まじい二人。
蓮は車を走らせて海岸通りを軽快に走った。
そして、ドライブデートに出かける仲睦まじい二人。
蓮は車を走らせて海岸通りを軽快に走った。