『敦賀さん、敦賀さんっ!』
少し離れたところからキョーコは蓮をみつけて嬉しそうに駆け寄ってくる。
蓮はキョーコのそんな姿にあぁ、今日も可愛いなぁと思いながらみとれてしまう。
『おはようございます、敦賀さん。』連の前まできて、いつも通り綺麗なお辞儀と挨拶をするキョーコ。そして、その左手に握られた小物を蓮に見せながら『これ、局の方からいただいたんです!』ととても嬉しそうな笑顔で話す。
蓮はキョーコの手元に視線を移す。『あ…』と思わず声を出してしまった。そこにはあの頼りになる鶏君がいたのだ。しかも二人。
『あれ?敦賀さんって坊をご存知なんですか?』と然り気無さを装いながら聞くキョーコは少し堅くなった連の表情に内心ビクビクだ。不機嫌アンテナも怨キョも騒がないから不機嫌ではないはずだと、一生懸命自分を落ち着かせながら。
『いやあの、会ったことあるから…』と蓮は小さく答えながら、その鶏に打ち明けた恥ずかしい話を思い出し、頬が赤くなるのを抑えられず、片手で口元を押さえて、軽く咳払いをして誤魔化してしまう。
その連のらしからぬ仕草にキョーコは驚き、(そんなはにかむ仕草まで絵になるなんて、本当にこの人はズルいんだから)などと内心ごちながら、それでもそのきれいさに一瞬看惚れてしまった。
その次の瞬間、二人同時にはっとして我に返り、絡んでしまった視線を外してお互いそっぽを向いてしまった。
そのなんとも気恥ずかしい空気に先に耐えられ区なったのはキョーコで。
『あの、敦賀さん。この坊のストラップ二ついただいたんです。よかったらお一ついかが、で…すか?…って、こんな子供っぽいもの、ご迷惑ですよね…?』
頑張って蓮に向けて持ち上げた視線をまた力なく床に落としてしまう。
文字制限のため続く(泣)
少し離れたところからキョーコは蓮をみつけて嬉しそうに駆け寄ってくる。
蓮はキョーコのそんな姿にあぁ、今日も可愛いなぁと思いながらみとれてしまう。
『おはようございます、敦賀さん。』連の前まできて、いつも通り綺麗なお辞儀と挨拶をするキョーコ。そして、その左手に握られた小物を蓮に見せながら『これ、局の方からいただいたんです!』ととても嬉しそうな笑顔で話す。
蓮はキョーコの手元に視線を移す。『あ…』と思わず声を出してしまった。そこにはあの頼りになる鶏君がいたのだ。しかも二人。
『あれ?敦賀さんって坊をご存知なんですか?』と然り気無さを装いながら聞くキョーコは少し堅くなった連の表情に内心ビクビクだ。不機嫌アンテナも怨キョも騒がないから不機嫌ではないはずだと、一生懸命自分を落ち着かせながら。
『いやあの、会ったことあるから…』と蓮は小さく答えながら、その鶏に打ち明けた恥ずかしい話を思い出し、頬が赤くなるのを抑えられず、片手で口元を押さえて、軽く咳払いをして誤魔化してしまう。
その連のらしからぬ仕草にキョーコは驚き、(そんなはにかむ仕草まで絵になるなんて、本当にこの人はズルいんだから)などと内心ごちながら、それでもそのきれいさに一瞬看惚れてしまった。
その次の瞬間、二人同時にはっとして我に返り、絡んでしまった視線を外してお互いそっぽを向いてしまった。
そのなんとも気恥ずかしい空気に先に耐えられ区なったのはキョーコで。
『あの、敦賀さん。この坊のストラップ二ついただいたんです。よかったらお一ついかが、で…すか?…って、こんな子供っぽいもの、ご迷惑ですよね…?』
頑張って蓮に向けて持ち上げた視線をまた力なく床に落としてしまう。
文字制限のため続く(泣)