『あ、キョーコちゃんだ!』
テレビ局での撮影を終え、ロビーを歩いていると、社さんがモニターに映る最上さんを見つけてそう言った。
言われて視線を移したモニターの中にはいつも通り元気な最上さんが先輩女優二人と仲良く並んでインタビューを受けている。
社さんは俺に帽子とサングラスを押し付けて、『俺、ちょっとプロデューサーに顔出しするように言われてたの忘れてたから、その辺に座って待っててくれ。』とヒラヒラ背中で手を降りながら去っていった。
俺は仕方なく、サングラスをかけて帽子を目深に被り、近くの椅子に座ってモニターを見つめた。
モニターには先輩女優の持ち物をキラキラした眼で見つめ、「わぁっ!」とか「きゃぁっ!」とはしゃぐ彼女。その姿は欲目なくしても可愛いと言えるだろう。俺以外にそんな可愛い姿を晒さないでほしいと思うのは俺の我が侭だ。でも、この理不尽な嫉妬を押さえ込むのは難しそうだ。
で、次は彼女の番がやってきた。
テレビ局での撮影を終え、ロビーを歩いていると、社さんがモニターに映る最上さんを見つけてそう言った。
言われて視線を移したモニターの中にはいつも通り元気な最上さんが先輩女優二人と仲良く並んでインタビューを受けている。
社さんは俺に帽子とサングラスを押し付けて、『俺、ちょっとプロデューサーに顔出しするように言われてたの忘れてたから、その辺に座って待っててくれ。』とヒラヒラ背中で手を降りながら去っていった。
俺は仕方なく、サングラスをかけて帽子を目深に被り、近くの椅子に座ってモニターを見つめた。
モニターには先輩女優の持ち物をキラキラした眼で見つめ、「わぁっ!」とか「きゃぁっ!」とはしゃぐ彼女。その姿は欲目なくしても可愛いと言えるだろう。俺以外にそんな可愛い姿を晒さないでほしいと思うのは俺の我が侭だ。でも、この理不尽な嫉妬を押さえ込むのは難しそうだ。
で、次は彼女の番がやってきた。