いつのまにか藤崎さんが私の使い古しの手提げを持ってにっこりわらっていらっしゃる(汗)
『京子ちゃんの鞄の中身、私も気になるわ(笑)』『あ、ずるいっ!私だって見たいわよっ!』と北山さんまで、予定外に私の学校用の鞄まで持ち出していらっしゃる(汗)
『京子ちゃん、先輩に大人気だよね、こんな美人に愛されて、おじさん、羨ましい(笑)』

いや、それどころじゃありませんから。そんな…、ベテランで大先輩なお姉さま方とまだまだ駆け出し、庶民の私とでは、持ち物の内容も質もまったく違いますから(∋_∈)
しかもこの後学校あるから持ってきた学校用のカバンには今日お見せする予定じゃないものを入れてあるんですよ、お姉さん方(泣)

そんな私を置き去りにして、私の持ち物検査は始まった。愛用の手提げにはタオル生地のハンカチと街頭で貰ったティッシュ。スケジュールを書きこんだ手帳、携帯電話、スーパーの特売で買ったお財布。モー子さんに貰ったキラキラのコスメケース。あとはスーパーのチラシ。
なんだか本当に庶民だ(泣)
先輩お二人と芸人さんは、それはそれは丁寧にチェックしていく。なぜ、どれを見ても可愛いと言われるのかよく解らないけど(泣)
そして学校ようのカバンに移る。
『そっか、京子ちゃんってドラマだけじゃなくて本当に高校生なんだよね。』といいながら、北山さんがカバンを開けると、教科書やノート、筆箱、下敷きという学生そのもののグッズに一々『いいわねぇ』『可愛い』『懐かしい』とおっしゃって、藤崎さんに『ほらほら、これっ!』と手渡す。藤崎さんも『うわぁ、凄く可愛い』『なんか懐かしい』『私もこんなの欲しかったなぁ』と楽しそう。芸人さんは『なんだかおじさん、何もしなくてもいい絵が撮れちゃってるよぉ(笑)』と少し困っていらっしゃる。
この状況下で私は左ポケットの中でぎゅっとコーンのがま口を握り締め、緊張を解すためにコーンを持っていてよかったと、内心ほっとしていた。すると…