ちゃんとご飯を召し上がったのかしら…。また、○×インゼリーとか○×メイトとかでごまかしてないかしら。コンビニおにぎりはご飯とおかずじゃないってもうちゃんと理解してくださったかしら…。
夕方の時間を過ぎるとほぼ毎日のようにこんな事を考えるようになった私。私がお食事を作りに伺うと諸手をあげて歓迎して下さるし、全部『おいしい』と言って召し上がられるけれど、私のいないところでは一日中何も食べなくても平気で仕事しているあの人。本当に同じ人間なのかしら?
だるまやで大将が作る創作料理を見ると、『あっ、あれならきっと食べやすいよね。』『シンプルだけど深みがある。今度はあんなの作ってみなきゃ!』と、敦賀さんの食事の事ばかりを考えてしまう。
敦賀さんを思えば食生活が気になり、食べ物を前にすれば敦賀さんの事を思わずにはいられない。私はパブロフの犬になってしまったのか?
ただ気になる、心配なんだ。そんな気持ちに理由を探してしまうのは自分で見つけたその答えを否定したいから?
非力でなにももたない私があの人のためにして差し上げられるのは心配する事だけ。差し出せるのは私のこの貧相な体だけ。あっ、決して如何わしい意味ではなく。第一、芸能界一いい男の敦賀さんがまかりまちがってもこんな地味で色気のない女に興味を持つべくもないんだから。そんな自分の言葉にちょっとだけ胸の奥がちくっとするのはなぜだろう…。
あ、敦賀さんだ廊下の向こうに見かけた見間違うはずのない背中に自然と笑顔になる。駆け寄りながら私は思う。ご飯食べてなかったらがっつりお説教しなければと。
少しずつ近づく背中に元気よく声をかける。
『敦賀さん、お疲れ様です!』
『やぁ、最上さん、お疲れ様。相変わらず元気だね。』
『はいっ!体が資本ですから。敦賀さんもお忙しいのに元気いっぱいですね?』
『うん、俺も体が資本だからね(笑)』
『ところで、最近はちゃんとお食事を召し上がっておられますか?』
『っ…、うん、大丈夫だよ(笑)』
一瞬いい澱んだ敦賀さんの息遣いを見逃すような私ではないっ!
『…(怒)、敦賀さん。体が資本とおっしゃるのでしたら……』
社さんが小さなため息をついて私の方にお手柔らかにと視線をなげて下さるけど、そこはあえて気づかないふりでお説教モード。
敦賀さんに私ができることはこれくらいしかないから…。
夕方の時間を過ぎるとほぼ毎日のようにこんな事を考えるようになった私。私がお食事を作りに伺うと諸手をあげて歓迎して下さるし、全部『おいしい』と言って召し上がられるけれど、私のいないところでは一日中何も食べなくても平気で仕事しているあの人。本当に同じ人間なのかしら?
だるまやで大将が作る創作料理を見ると、『あっ、あれならきっと食べやすいよね。』『シンプルだけど深みがある。今度はあんなの作ってみなきゃ!』と、敦賀さんの食事の事ばかりを考えてしまう。
敦賀さんを思えば食生活が気になり、食べ物を前にすれば敦賀さんの事を思わずにはいられない。私はパブロフの犬になってしまったのか?
ただ気になる、心配なんだ。そんな気持ちに理由を探してしまうのは自分で見つけたその答えを否定したいから?
非力でなにももたない私があの人のためにして差し上げられるのは心配する事だけ。差し出せるのは私のこの貧相な体だけ。あっ、決して如何わしい意味ではなく。第一、芸能界一いい男の敦賀さんがまかりまちがってもこんな地味で色気のない女に興味を持つべくもないんだから。そんな自分の言葉にちょっとだけ胸の奥がちくっとするのはなぜだろう…。
あ、敦賀さんだ廊下の向こうに見かけた見間違うはずのない背中に自然と笑顔になる。駆け寄りながら私は思う。ご飯食べてなかったらがっつりお説教しなければと。
少しずつ近づく背中に元気よく声をかける。
『敦賀さん、お疲れ様です!』
『やぁ、最上さん、お疲れ様。相変わらず元気だね。』
『はいっ!体が資本ですから。敦賀さんもお忙しいのに元気いっぱいですね?』
『うん、俺も体が資本だからね(笑)』
『ところで、最近はちゃんとお食事を召し上がっておられますか?』
『っ…、うん、大丈夫だよ(笑)』
一瞬いい澱んだ敦賀さんの息遣いを見逃すような私ではないっ!
『…(怒)、敦賀さん。体が資本とおっしゃるのでしたら……』
社さんが小さなため息をついて私の方にお手柔らかにと視線をなげて下さるけど、そこはあえて気づかないふりでお説教モード。
敦賀さんに私ができることはこれくらいしかないから…。