キョーコは関西ロケから帰ると早速蓮に連絡を入れた。『敦賀さん、プチパーティーしませんか?』電話越しに響くその天使の歌声のような囁きと眼を閉じれば浮かぶキューティハニースマイルに断るべくもなく二つ返事で快諾する蓮。パーティというからには気合いを入れておめかしして…と考えを巡らせる蓮にキョーコは汚れてもいい服装でと釘をさした。詳細を聞かないままに約束だけ取り付けて、来るパーティの日を心待ちにする蓮だった。
約束の時間の少し前、蓮はキョーコが一人暮らしを始めてほどないマンションの部屋の前に立った。この日のパーティには奏江、社も呼ばれている。部屋が狭いので申し訳ないと言っていたキョーコだが、蓮にしてみればキョーコの部屋に入る事自体が特別な事なのだ。出来れば二人で…などという気持ちは贅沢だと自分に言い聞かせながらドアをノックする。
約束の時間の少し前、蓮はキョーコが一人暮らしを始めてほどないマンションの部屋の前に立った。この日のパーティには奏江、社も呼ばれている。部屋が狭いので申し訳ないと言っていたキョーコだが、蓮にしてみればキョーコの部屋に入る事自体が特別な事なのだ。出来れば二人で…などという気持ちは贅沢だと自分に言い聞かせながらドアをノックする。