1Q84 BOOK 1/村上 春樹

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1Q84 BOOK 3/村上 春樹

¥1,995
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1Q84 BOOK 2/村上 春樹

¥1,890
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ふひー。ユタ旅行から帰ってきました。旅については明日書こう。
この週末で一気に冷え込んで、リノにも雪が降りました。寒い寒い寒い。
11月でこの寒さって結構きついぜい。。。
この旅行の1日目で、借りていた村上春樹さんの1Q84を読み終わったので、忘れないうちに感想を。
1Q84が出たときはあんなに話題になってたのになぜか全然見向きもしなかったんだよね。(なんでだろー不思議!)
それなりに著作も読んでるはず。
風の歌を聴け 1973年のピンボール - ノルウェイの森 - ダンス・ダンス・ダンス - 国境の南、太陽の西 - スプートニクの恋人 - 海辺のカフカ
なんで日本にいる時読もうと思わなかったんだろ?一個も自分で保有していないし。不思議ー!
次は、アンダーグラウンド読んでみたい。
まぁ、感想感想! ばっちりネタばれしますよ~~~~~。ご注意。
↓
読み終わった感想としては「う~~~~~~ん。物足りない!」っていうのがね。なんか今までと肌ざわりが違う!なんだろうもっと引き込まれたかった、掻き混ぜられたかった。
私の感想はいつも感覚的でしかないんだけど、(知的でまとまった感想文が書けるようになりたい!)ぐるぐると円のように内側に向かって混ぜられてたのが今までで、今回はすごく直線的だった気がする。なにかを伝えるためになにかを諦めたような。。
けだるさがあまりなかった気がする。もっとシャープだった。
読みやすい。1,2,3巻、各巻1~2日であっという間に読めちゃった。
はじめは1、2巻だけで完結?っていう形をとっていたのね。3巻まで出ているってことを知ってる状態で読んだから、リアルタイムで読んでいたらまた違ったとらえ方になるかも。4巻でるのかしら?
読みおわって思ったのが、結局キリスト教(主)を肯定していわゆるオカルト的なものを否定したいの?ってこと。ちょうどユタ、モルモン教の地にいたからか、宗教のこと・信仰のことばかりもんもんもん。聞いたこと見たこととかってにリンク。
「善」としてとらえられる主人公二人が、最初からアダムとイブみたい。新しい世界へ。2人で。
処女懐妊も聖書を肯定? 聖書は信仰していない私にとっては「空気さなぎ」みたいに現実には起こらないようなファンタジー。だけど本当に信じている人にとってはもう生きていく上でのガイドブックであり、実際の世界での生活にアプライ出来るものなの。
いわゆる「悪」しきものとして捉えられる宗教団体「さきがけ」と「証人会」。証人会、王国っていう言葉が出てきたり、子供に厳しい教育方法だったりエホバの証人そのまんま?と思ってしまった。さきがけもオウム真理教??実際にコミューンでの生活を促進している団体もあるみたいね。名前なんだっけな?フィクションの物語だからこそできるのか。小説家は真実に違う点から光を当てられるっていうやつ。イスラエルでのスピーチを思い出した。
もちろん、何重にも違う意味にとれるようになっているんだろうから、一人一人捉え方があるだろうし、答えはないと思っていてもなーーーんか違和感。even怒りに似た気持ちも。
あえてそうすることで、私のように違和感を感じさせることで問題提起をしているのかもしれないけど。。
「善」と「悪」これがテーマだろうなぁ。
「善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。ひとつの善は次の瞬間には悪に転換するかもしれない。逆もある。均衡そのものが善なのだ。」
「人間というものは結局のところ、遺伝子にとってのただの乗り物であり、通り道に過ぎないのです。彼らのは馬を乗り潰していくように、世代から世代へと私たちを乗り継いでいきます。そして遺伝子は何が善で何が悪かなんてことは考えません。」
「リトル・ピープルと呼ばれるものが善であるのか悪であるのか、それはわからない。それはある意味では我々の定義を超えたものだ。我々は大昔から彼らと共に生きてきた。まだ善悪なんてものがろくに存在しなかった頃から。」
相対主義。。。
結局私たちは、「善悪の認識における自由な選択」を持っているのかいないのか。
自分自身で選んだつもりでも、全ては決まったものにすぎないのかな。私たちの自由意思はどこだ。
「ここは見せ物の世界 何から何までつくりもの でも私を信じてくれたなら すべてが本物になる」
想像している世界と今生きている世界の壁はあまりにも薄い。
自分が選んできた道じゃない方にもし進んでいた場合の自分、ifの自分もどこかで生きていたりして。
違う地球で。違う世界で。アニメ「ぼくらの」みたいにさ。
落としてきた自分がどこかに存在しているかもしれない。私の知らないところで違う人生を歩んでいるかもしれない。どこかでまたすれ違ったりしてね。どっかで聞いた話だな。
誰と誰が血の繋がりがあるか。。もう考えたくない(笑)どれもありえそう。
お得意のエディプスコンプレックスやら近親相姦やら。ふむむむ。
ジョージオーウェルの1984の漫画版は読んだことあるんだけど、原作はないんだよね~~あ~~読もうかな。「ビックブラザー」が独裁者なら「リトルピープル」は人民の声??集められた人々の善悪の意識の集合体?
はふ~~~戻っちゃうね。
ひとまずここで終了!もう一回読もうかしら。
【追記】
読んで学んだことっていうか、自分に言い聞かせたことは
いつも色んな視点を用意しなさいっていうことかな。
それが物語のメッセージだったかそうじゃないかは分からないけれども。
主人公二人は両方とも犯罪者。
男はゴーストライターとしていわゆる詐欺に加担したし、女は4人もの男を殺した。男の方に非があったにせよ。それでも読者はほとんどこの二人に共感する。
二人の「純愛」が成就するのを見守る。彼らの視点で物語が語られるから。
登場人物それぞれがきっとそれぞれの「善」を持って生きていたのに。
読者は主人公の味方だ。間違った行いをしてもある程度許される。主人公だから。
善と悪の話に戻っちゃうけど、物事はやっぱり色んな点から光を当てなきゃだめだなぁ。
色んな角度からの光があってはじめて物事の形は見えてくる。そこではじめて真実かどうかの判断もつくんじゃないのなぁと思いました。

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1Q84が出たときはあんなに話題になってたのになぜか全然見向きもしなかったんだよね。(なんでだろー不思議!)
それなりに著作も読んでるはず。
風の歌を聴け 1973年のピンボール - ノルウェイの森 - ダンス・ダンス・ダンス - 国境の南、太陽の西 - スプートニクの恋人 - 海辺のカフカ
なんで日本にいる時読もうと思わなかったんだろ?一個も自分で保有していないし。不思議ー!
次は、アンダーグラウンド読んでみたい。
まぁ、感想感想! ばっちりネタばれしますよ~~~~~。ご注意。
↓
読み終わった感想としては「う~~~~~~ん。物足りない!」っていうのがね。なんか今までと肌ざわりが違う!なんだろうもっと引き込まれたかった、掻き混ぜられたかった。
私の感想はいつも感覚的でしかないんだけど、(知的でまとまった感想文が書けるようになりたい!)ぐるぐると円のように内側に向かって混ぜられてたのが今までで、今回はすごく直線的だった気がする。なにかを伝えるためになにかを諦めたような。。
けだるさがあまりなかった気がする。もっとシャープだった。
読みやすい。1,2,3巻、各巻1~2日であっという間に読めちゃった。
はじめは1、2巻だけで完結?っていう形をとっていたのね。3巻まで出ているってことを知ってる状態で読んだから、リアルタイムで読んでいたらまた違ったとらえ方になるかも。4巻でるのかしら?
読みおわって思ったのが、結局キリスト教(主)を肯定していわゆるオカルト的なものを否定したいの?ってこと。ちょうどユタ、モルモン教の地にいたからか、宗教のこと・信仰のことばかりもんもんもん。聞いたこと見たこととかってにリンク。
「善」としてとらえられる主人公二人が、最初からアダムとイブみたい。新しい世界へ。2人で。
処女懐妊も聖書を肯定? 聖書は信仰していない私にとっては「空気さなぎ」みたいに現実には起こらないようなファンタジー。だけど本当に信じている人にとってはもう生きていく上でのガイドブックであり、実際の世界での生活にアプライ出来るものなの。
いわゆる「悪」しきものとして捉えられる宗教団体「さきがけ」と「証人会」。証人会、王国っていう言葉が出てきたり、子供に厳しい教育方法だったりエホバの証人そのまんま?と思ってしまった。さきがけもオウム真理教??実際にコミューンでの生活を促進している団体もあるみたいね。名前なんだっけな?フィクションの物語だからこそできるのか。小説家は真実に違う点から光を当てられるっていうやつ。イスラエルでのスピーチを思い出した。
もちろん、何重にも違う意味にとれるようになっているんだろうから、一人一人捉え方があるだろうし、答えはないと思っていてもなーーーんか違和感。even怒りに似た気持ちも。
あえてそうすることで、私のように違和感を感じさせることで問題提起をしているのかもしれないけど。。
「善」と「悪」これがテーマだろうなぁ。
「善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。ひとつの善は次の瞬間には悪に転換するかもしれない。逆もある。均衡そのものが善なのだ。」
「人間というものは結局のところ、遺伝子にとってのただの乗り物であり、通り道に過ぎないのです。彼らのは馬を乗り潰していくように、世代から世代へと私たちを乗り継いでいきます。そして遺伝子は何が善で何が悪かなんてことは考えません。」
「リトル・ピープルと呼ばれるものが善であるのか悪であるのか、それはわからない。それはある意味では我々の定義を超えたものだ。我々は大昔から彼らと共に生きてきた。まだ善悪なんてものがろくに存在しなかった頃から。」
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結局私たちは、「善悪の認識における自由な選択」を持っているのかいないのか。
自分自身で選んだつもりでも、全ては決まったものにすぎないのかな。私たちの自由意思はどこだ。
「ここは見せ物の世界 何から何までつくりもの でも私を信じてくれたなら すべてが本物になる」
想像している世界と今生きている世界の壁はあまりにも薄い。
自分が選んできた道じゃない方にもし進んでいた場合の自分、ifの自分もどこかで生きていたりして。
違う地球で。違う世界で。アニメ「ぼくらの」みたいにさ。
落としてきた自分がどこかに存在しているかもしれない。私の知らないところで違う人生を歩んでいるかもしれない。どこかでまたすれ違ったりしてね。どっかで聞いた話だな。
誰と誰が血の繋がりがあるか。。もう考えたくない(笑)どれもありえそう。
お得意のエディプスコンプレックスやら近親相姦やら。ふむむむ。
ジョージオーウェルの1984の漫画版は読んだことあるんだけど、原作はないんだよね~~あ~~読もうかな。「ビックブラザー」が独裁者なら「リトルピープル」は人民の声??集められた人々の善悪の意識の集合体?
はふ~~~戻っちゃうね。
ひとまずここで終了!もう一回読もうかしら。
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読んで学んだことっていうか、自分に言い聞かせたことは
いつも色んな視点を用意しなさいっていうことかな。
それが物語のメッセージだったかそうじゃないかは分からないけれども。
主人公二人は両方とも犯罪者。
男はゴーストライターとしていわゆる詐欺に加担したし、女は4人もの男を殺した。男の方に非があったにせよ。それでも読者はほとんどこの二人に共感する。
二人の「純愛」が成就するのを見守る。彼らの視点で物語が語られるから。
登場人物それぞれがきっとそれぞれの「善」を持って生きていたのに。
読者は主人公の味方だ。間違った行いをしてもある程度許される。主人公だから。
善と悪の話に戻っちゃうけど、物事はやっぱり色んな点から光を当てなきゃだめだなぁ。
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