07/07/2010

by Rumiko Morimura


わたしが ばかと 云われてる

ばかと 云われても

少しも こおらず 笑いつづけていられたら

どんなにか よいだろう

たとえ 黄色いばかと云われても

わたしは一点のくもりもなく そのひとをみつめ

両手をひろげて 抱きしめようとする

にげる あなたを おいかけて

いま わたしは あなたにとびつこうとする


どこまでも あなたを おいかけていたいから

わたしは 言語に 立ち止まれない

抱きしめられない 理由も イラナイ

契約でも連絡でもない

わたしは あなたと ばかみたいな約束をしたらり

ばかみたいなことを ばかみたいに必死に

伝えたりしたい


わたしは ばかになりたい

ものすごい ばかに なりたい

ほんとうの ピカピカ光った ばかに なりたい