水無月 22日 さらっと涼しい朝。


息子が18歳になった。


苦節12年、42歳と10ヶ月で私は出産した。

妊婦の数だけストーリーがあるはずで

我が家も 同じ。一生に一度の経験は完璧なストーリーだった…と思う。


10年は毎月毎月上手くいかない結果に涙していた。40歳でスカッシュに出会い、いつの間にか涙も乾き汗だくで楽しんだ。


そんなタイミングで妊娠がわかっても3ヶ月までスカッシュしていた。

8ヶ月までスポーツクラブのフロントでパートを続けた。

このとき、このスポーツクラブのスタッフ3人が妊婦だったのは笑い話。(事実)


当時住んでいた社宅周りには出産できる産科がなく、みんな実家に戻ったり遠方の病院に通院していたのだが、たまたま徒歩3分くらいの所に新しい病院が開院し、素晴らしい主治医に出会えたのも運命。(高齢出産なのに総合病院という選択肢は全くなかった…)


すべてが順調なマタニティライフ。

予定日まであと2週間のタイミングで主人の転勤が決まった。


すると検診2日後、8日早く産まれてくれたのも運命。(主人は希望通り立ち会い、3ヵ月だけ単身赴任した)


夜11時に陣痛が始まり、名前も決めて、お風呂に入ってさっぱりしてから、ふたりでのり弁を食べていざ出陣。


可愛い花柄のタオルを準備していたのに、握りしめていたのは貰い物のトトロのタオルだったのはご愛嬌。


分娩時間3時間49分、夜が明けようとする早朝4時過ぎに息子は産まれた。


そんな話や胎児の写真を見せながら家族で

誕生日を祝った。





18歳は法律上では成人。中身はまだまだお子ちゃまだけど、自分の人生に責任を持って生きてほしい…(お勉強もね)


「虎と翼」を観ている。

今までと違う感情が出てきた自分に驚いている。


私の誕生日は昭和38年8月で終戦の18年後。

息子が生まれて18年。

同じ18年なのに、全く違う時間が流れていることに、本当に愕然とした。


自分の夫や息子が戦争にいくなんて考えられない。そんな時代のたった18年後に私は生まれたのだ。

そしてこの18年は、ネット、AI、etc…

目まぐるしく変わっていく世の中。


未来はどんな世界になっているんだろう…


今回の刺し子ふきんはその名も

「異国風」

久しぶりのくぐり刺し。






洋風とも和風とも言えない幾何学模様で

名付けた方に脱帽。










小鳥屋さんの爽やかなフレッシュグリーン一色で仕上げた。


毎日刺し子。

楽しくって仕方ない。