こんにちは黄色い花黄色い花
Mikaですニコ

 

今日は「看護の日」ホテル

病院勤務歴約20年の私ですが、初めて知りました笑。

Amebaさん、ありがとうございますキラキラ

特に今は最前線で闘う皆さんを感謝をする良い機会になればいいですね。

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色々な所でも記事になっているとは思うのですが、5月12日はフローレンズ・ナイチンゲールの誕生日がこの記念日制定の由来の様です。
 
日本の看護教育において、彼女が実践した「看護」を学ぶ事は基礎であり必須であり
看護の概念そのもの、と言っても過言ではないのでは、と思います。
彼女が残した言葉が、今でも色あせず教育の現場で使われている理由は、医療の進歩とは関係がない”人間そのもの”を「看護」する、という大前提を具現化した最初の人だったからかもしれません。
 
「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさを適切に保ち、食事を適切に選択し管理する事、こういったことのすべてを、患者の生命力の消耗を最小にするよう整えることを意味すべきである。」
とし、
「看護がなすべきこと、それは自然が患者に働きかけるに最も良い状態に患者を置くことである」
と言っています。
 
懐かしいですキラキラ
 
当時、私が通った大学には、それまでの日本の古い看護観や社会的認知を打破しようとする熱い先生たちが揃っていました。
それは同時に、今までの価値観の中で育って来た我々学生にも「異端」に映りました。
とにかく、最初は先生たちが発する言葉の意図を汲み取る事が出来ず、
若干反発を感じたのを覚えています。
 
「看護とは”実践の科学”です。『経験だけで得た技術だけで人を癒す行為を行う職業』という古い価値観から脱しなくてはいけません。
 
皆さんが医療の現場で行う全ての行為には科学的根拠が存在し、それを患者さんに明確に説明できるからこその専門職なのです。そして、ただの”世話人”とか”医師の介助人”などのような社会の認識を変えていかなくてはいけません。
 
そうする事で、我々看護師の専門性と自立を目指していくべきです。
あなた方は看護の世界において革命を起こしていかなくてはいけません。
 
その時にもナイチンゲールの言葉が引用されたのを鮮明に覚えています。
何故覚えているかと言うと、これは近代的な考え方でも何でもなく、1800年代に語られた言葉だという事を知ったからです。
 
「看護はひとつの芸術(an art)であり、それを実際的且つ科学的な、系統だった訓練が必要とする芸術である。」
 
これは、20数年前、日本にやっと4年生の看護大学が出来始めた頃の社会的背景の中で、当時のいわゆる看護師像に染まっている我々には中々先進的過ぎました笑。
注射の仕方を習ったり、お医者さんのそばにいて患者さんのための色々な処置の手助けを練習をしたりするのかなあ、と思っていましたので笑笑。
今では、医療を受ける皆さんにとって「根拠ある行為」が当たり前になって来ていますが、当時はまだまだでしたし、「革命」と言われても、まだ現実を知らない学生にとっては「へっはてなマークはてなマーク」となっても不思議ではありませんよね。
 
そして、現場に出て初めて先生たちが言っていた「現実」に直面し続けた訳です笑。
更に当時は「大学出なんて、理論ばかり達者で即戦力にならないのよ」とはっきり先輩に言われましたから。
 
で、それも当時の先生たちは私達に繰り返し伝え続けました。
予見していたんですね、何でも。
 
「あなた方は新卒で職場に入った時、専門学校生に比べたらはるかに看護技術を知らない事に気が付くでしょう。しかし、「半年間」我慢して技術の習得に努め、知識と融合させる習慣をつけなさい。その後は、あなた方の理論的思考が全ての看護行為のために役に立ち始めます。
 
最初は辛いかもしれませんが、現実とこの学校で習ったこととのギャップを理由に辞めてはいけません、少なくとも1年は現実から教わる授業だと思って耐えてみて欲しいと思います。」
 
今思えば、あの頃の熱い先生達に教えてもらったから恩恵は大きく、今の私の礎になっています。
 
このナイチンゲールの「看護覚書」という本、いつ、どの場面で読んでも全く時代の変化に左右されない、核心的な言葉に溢れています。
看護に関わる人達だけでなく、社会人としてどの様に生きて行っていいか迷ってしまった・・という人も含め何人にもおススメしたい本です。
 

 

マザーテレサの名言を取り扱う書籍は多いですが、実はナイチンゲールの言葉も素晴らしいものばかりです。現代社会・現代科学の基礎にも通じる真髄が語られていて本当にびっくりします。自宅で過ごす機会が多い今、そして今日の記念日をきっかけに読んでおくもの良いと思います。何より、今現場で闘ってくれている看護師さん達が何を習って来たかの理解にも役立ち、悪意あるメディアから自分を守る事も出来るでしょう。

っていうか、メディアの人達にもぜひ読んで欲しいですOK