大型連休も最終日になりました。


震災後、何かとあわただしく過ごしてきましたが、

父の生家の解体工事も終わり、
気持ち的には一区切りがついたところです。


大正時代に建てられた商家で

主要道路に面していたため

建物倒壊のおそれから、通行止めなど

ご近所のみなさまにはご迷惑をおかけしていました。


祖父の時代からお付き合いのある建設業者さんは

震災直後、階段が落ちて2階に上がれなくなった店蔵の

屋根から荷物を運び出して、会社の倉庫に保管してくださったそうです。

もちろん、通信手段も途絶えていた時期でしたから

私たち家族は現地の状況などつゆ知らず、

すべて現場判断で対応していただきました。

建物被害の報告をいただき、私たちが確認に行ったときには

運び出せる荷物はほとんど運び出された状態でした。

今更ながら、この『共助』には感謝の気持ちでいっぱいです。


工事にあたっては業者さんにいろいろご相談させていただきましたが

やはり、解体撤去しか方法がありませんでした。

祖父母の死去以来、この建物は長く空き家であったため

居住していなければ罹災証明はとれないとのことで

撤去費用等、公的支援は全く受けられませんでした。

固定資産税はちゃんと払っているんですけど…(涙)。


テレビでは、津波による被害ばかりが報道されていますが

内陸部でも甚大な被害がありました。

地崩れの危険から、未だに非難勧告を受けている地区もあります。


我が家も、自宅の基礎部分の緊急補強工事だけは終わりましたが、

建物本体の補修はまだ手付かずの状態です。

割れたガラスだけは、連休の中日に交換してもらえましたが…。

おかげで、震災50日目を過ぎて、

やっと自室の布団に寝ることが出来ました。


まだまだ時間はかかりますが、

震災前の日常にもどれるよう

少しずつ進んでいこうと思います。