今日は、思いがけなく事がスムーズに運み、
気になっていた本を読む時間がとれました。
先日の会合でご一緒した鎌田 徹先生は、
元自衛官で、近現代史を研究していらっしゃいます。
著書の『日本戦略論』では、
大東亜戦争における日本軍の戦略について述べておられ、
あの戦争は、当時の国際法においても決して侵略戦争ではなく
自衛のための戦争であったとのお話を伺いました。
さっそく、先生の著書を購入し読み始めましたが
ここのところの雑事に振り回され、なかなか読み進む時間がとれずにおりました。
「“正義”の反対にあるものは“悪”ではなく、“別の正義”である。」
どこかで、こんなお話を聞いたことがあります。
戦争とは、どちらか一方が悪なのではなく、
それぞれの義がぶつかりあって始まるものかもしれません。
義があるからこそ、兵士たちはその戦いに命を懸ることができるのでしょう。
己が正義と信じて戦っていても、いつかどこかで決着がつきます。
その終戦の時に、勝った方の義が“正義”となり、敗れたものが“悪”となってしまう。
これが、戦争の現実ではないでしょうか。
『勝てば官軍』とは、まさにこの通りだと思います。
列強による経済封鎖からの自衛のための戦争が
敗戦によって、侵略戦争とされてしまった…。
日本が敗戦国であることは事実ですが、
この戦争にあたっての“日本の義”は
決して恥ずべきものではないと思います。
結局は、戦略が悪かったので、負けてしまったということかもしれません。