今日の夕方 気持ち良い風が吹いていたので
タロウとハナコとウメコを連れて
散歩にでた

10分も歩かないうちに
タロウが 突然 パタッと倒れた

ぐたっとして
口から水を吐き 動かない

抱き抱えて家に帰り
車で掛かり付けの病院へ


毎日お薬を飲んではいたものの
心房肥大がひどく進行していた

先生が最初の診察で仰ったとおりの
悪化である

人間のように 手術もできない
ただ ただ 安静にするしかない

病気は着実に進行し
肥大をつづける心臓の皮が耐えきれず
破れたとき
心臓が破裂して

タロウの いのちが終わるのだという

何もしてあげられない
虚しさ やりきれなさ
申しわけなさ

タロウの 凄い生命力で一命を取りとめ
いま 荒い呼吸ながら
わたしの足元で ウトウトしている

覚悟はしている
でも 辛い


もうすぐ誕生日じゃないの タロウ
まだ 10才だよ
頑張れるよね タロウ
頑張ってくれよ タロウ

タロウ タロウ タロウ


こんなとき そばにいてくれない 主人
いたらタロウの病気が治るわけではないけれど…

わたしも
きっと タロウも
こころ細い

まったく…
言葉に な・ら・な・い





神野美伽





Android携帯からの投稿