2010年01月29日
16時13分

母が永眠しました。

ブログで応援してくださった
皆様に長女の安里から
ここでお伝えさせて頂きます。

母は2年間本当に
必死で癌と闘ってきました。

検査で良い報告があると
嬉しそうにしていて、
たとえ結果が悪くても前向きに
考えて生きていました。

辛くて痛くて泣いていた事も
ありました。
弱音を吐いた日もありました。

でも息をひきとる直前まで
必死に呼吸をし、必死に
生きようとしていました。

お母さん!生きるねんな!
負けへんねやろ!
癌を追いかける側になんねやろ!

と言うと意識が朦朧としてる中
頷いていました。

妹と弟は学校で、看護婦さんには
間に合わないかもと言われてたのに
妹と弟が駆け付けるまで
頑張って頑張って生きていました

おかげで家族全員
母の死を見届ける事ができました

本当に急な事で、朝は見舞いに行くと
「安里、おはよう」と言い、
「笑って」と言うとニコッとして
一週間全くご飯を食べなかったのに
「おにぎり」や「たまご」と言って
たまたま祖母が作ったお弁当のだしまきをほんの少しだけ食べてました。

噛んで飲み込むのに30分くらい
かかっていて
「飲み込めんやろ?出す?」と
言って出そうとすると嫌がって
水を飲みながらほんの少しの
祖母が作っただしまきを
命をかけて食べていました。

きっと自分がもう逝くと
分かってたのか最後に
祖母が作った料理を
食べたかったんだと思います。

そして母はずっと無表情のまま
涙だけが止まらなかったんです

拭いても拭いても涙が出てきて
その時は何故なのか
分からなかったのですが
今思うとこうゆう事やってんねお母さん。



ブログでの事は
よく話してました。

実際に会った方や
手紙、プレゼント交換をした方の話や
コメントをくれる方の話。

笑顔でたくさん話していました。

母は自分よりも人の事を
気にする性格で
きっと自分が死ぬ事で
同じ病気を持った人に
不安を与えるのではないかと
心配していると思います。

でもお母さんが必ず
守ってくれています。

本当はもっと短かったかもしれない命、
ここまで病気と闘う事ができました。

お通夜、告別式には
500人近くの方々が
母に会いにきてくれました。


中にはブログで仲良くなった方が
遠い所から母に会いに来てくださいました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
母も凄く喜んでいると思います。

このブログは
母が癌と闘いながら
生きた証です。

暇な時でもいいので
たまに覗いてあげてください。

もしもくじけそうになった時
母の前向きなこのブログを見て
元気になってください。

母は私達の自慢の
ミカリンです。

私は1番身近な母を見て
癌の恐ろしさを知りました。

病気でない方、母と同じように
病院が怖くてなかなか
検査に行けない方、
何か心配な事があれば
すぐに検査をしてください。

早期発見が大切です。


母は自分が病気と分かっていながら
病院に行くのを何年も避けていました。

でも勇気を出して検査をし、
結果は癌でしたが
病院を避けていたモヤモヤが
やっとすっきりしたと言っていました。

やっと自分の病気と
向き合える、と。

医者嫌いだった母が
病院に通ううちに
医者を信頼していってる
様子が見て分かりました。

毎日大量の薬を飲み、
想像を越える痛みと
毎日毎日闘いながら
母は女として、妻として、
母として生きていました。

病気をしてから本当に
温厚になり綺麗になりました。

目をあけるんぢゃないか、
寝てるだけなんぢゃないかと
思うぐらい最後も優しくて綺麗な顔をしていました。


母は幸せ者です。
本当に幸せ者です。

たくさんの人に愛されて。

最後は誕生日に父と
出掛けた時に買った
ワンピースを着せてあげました。

ブログにも載せてたやつです(^^)

今までで1番可愛いくて
綺麗でした。

本当によく頑張りました。

やっと痛みから解放され、
眠る事ができました

私も家族も本当にショックですが
母が楽になれたと思うと
そうゆう面ではホっとしています

長くなりましたが
最後まで読んでくれた方
ありがとうございます。

そして母を応援してくださった方々
本当にありがとうございました。