オリンピック中継を観て、
選手たちの悔し涙、
よくわかります。
私も試験で思ったように弾けなくて、
あんなにがんばって練習したのに
何回泣いたか
特に卒業試験、
45分のリサイタル形式でした。
あがり症の私のために、
最初はスカルラッティ二曲、
次にバッハ=リストのプレリュードとフーガ、
最後にプロコのソナタ2番全楽章というプログラムを先生に考えていただきました。
前の年は、ラフマニノフのコレルリヴァリエーション、
この時は、ここまでがんばってこれ以上は弾けないからもう仕方ない、
開き直って弾いたので、普段通りに弾けました。
卒業試験のメインのブロコは、
ショパン弾いてミスするよりも、近現代弾いてミスする方がまだ目立たないから、という理由でプログラムに入れました。
前の年の試験が、思いの外、弾けたので、
卒業試験は、これで最後、と力が入り過ぎたのかもしれません。
最後までずっとドキドキ、
プロコの4楽章はもう手が勝手に弾いている感覚でした。
恥ずかしさと情けなさで、
さっさと着替えてバス停に小走りで向かいました。
あんなに頑張ったのに
後からバス停にいらした審査員の先生が、
さっきプロコ弾いた子だって気がついたみたいで、
声を掛けようとして、私が泣いているのに気づいて、
そっとしてくれました。
レッスンしてくださった先生も、帰宅後すぐに電話をくださって、
追いかけたけど、追いつかなかったのよ。本当によく頑張ったわね。
受話器握りしめて泣くことしかできませんでした。
厳しくて、一度も褒められたことがなく、
ずっと自信がないままの学生生活でした。
試験前に一度でもほめてもらえたら、
もう少し前向きになれたかもしれません。
オリンピック中継を観て、思い出しました。
江崎先生は、時々、盛大に褒めてくださいます。
私のレベルの中で頑張ったら、それでいいということだと思います。
私も、コンクール前の生徒さんは褒めて、自信持たせてステージに送り出したいと思います。
そうそう、卒業試験、成績はなんと2番でした。
自分で思ったほど悪くはなかったようです。
だから、
泣いたのは1週間で終わりました
セブンのスムージーにハマっています。