ホリエモン著書『ゼロ』には
今まで語られてこなかった家族の話が書かれていました。
→『ゼロ』書評ブログ
堀江氏が田舎から出て上京するきっかけとなったひとつの理由として、
「親からの自立」というのがあったらしいです。
これについて
ホリエモン&ちきりんさんの対談(ダイヤモンドオンライン)
→前編
→後編
→対談を終えて、ちきりんブログ
が行われていて
同じようなテーマで前に興味深い記事を読んだのを思い出したので紹介します。
それは、女性ファッション誌CLASSY. 2013年12月号にあった
「お母さんがウザい」の処方箋
というコラム。
タレント小島慶子さんの意見がとてもタメになりました。
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・(中学時代に)住む世界の違う裕福な友人と出会い、
違うものは違うとそれぞれの人生を認め、
達観する境地に至った自分のほうが、母よりも大人だと感じてしまった。
(娘の人生をコントロールしようとする母に対して)
・「母のことを受け止めなければ」という思いと、
「私には私の人生がある」という矛盾した思いに苦しみ、
「娘の人生=自分の人生」として生きようとする母とはぶつかってばかり。
・母を「私のお母さん」ではなく、「○子さん」という一人の女性、
人間として見ると、「彼女も幸せになりたかっただけなんだ」と思えるように。
確かに、「お母さん」として見ると、娘にとって大きな存在ですが
「○子さん」として見てみると…
意外に小さな、同じ一人の人間だと思えてきますね。
だからこそ、娘から自立して、自分の幸せを手に入れて欲しいと思ってしまい
私なんかはつい意地悪やおせっかいを言ってしまうのですが…
「自立」って何でしょうか。
決して、人を突き放すことではないんですよね。
人の上に立つことでもないし。
思うに、「人に期待しない」っていうことかもしれません。
また、タイプ別に4つの処方箋が提供されていました。
一番勉強になったのがコチラ。
●いちいち心配しすぎなお母さんに対する処方箋は?
・いくら娘が自分の生きている世界を理解してもらおうとしても、
母親にとっては「見えていないものは存在しない」んです。
・自分の知らない新しい世界に飛び込んでいく娘のことが心配でたまらないのでは
・ポイントは「共感」。
「私をわかってほしい」という母の乾きに娘が寄り添い「共感」することで
安心を与えられる
・「ママの見た世界」を尊重し、母の人生を認めてあげる。
そのうえで、「私とお母さんの見ている風景は違う」ということを伝える。
これ、最近特によく感じますね…
昨年3月に「私、結婚する」と伝えてから9ヶ月後の12月に
引越し・入籍をしましたが
いくら電話で話していたとしても
夫婦2人、東京で毎日新しい生活を築いていっていることは
大阪の母親には見えていない世界。
どんどん進んでいく娘の結婚に
母の実感が追いつくのは、だいぶ先になるのかもしれません。
だからこそ、思うのは
結婚式をして、新しく歩み出す姿を見てもらうのは
母の自立にとっても大切なのではということ。
百聞は一見にしかずとは、実によく言ったものです。
早く新居にも遊びに来てもらいたいですね。
ちなみに就活のときも、母親の知らない会社に入ることを
最初はえらく心配されました。
たぶん、「資生堂」とか「三菱商事」とか「Panasonic」とか
そういう分かりやすいところに入ってくれる想定だったんだと思います。
でもあとから判明したことですが、
母は「Microsoft社」ですら知らなかったんですよね…
(結構新聞をよむ人なのですが。)
母の知らないことをやる時は
最初は「え~、それ大丈夫なの?」と
よく言われますが、
元気にやってると分かるとすぐに応援してくれるようになるもんですよね。
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その他、3つの処方箋はコチラ。
●なんでも人と比べるお母さんに対する処方箋は?
・「わかってるから」はNGワード!
・母親にとって娘の「私の人生なので自分でなんとかします」という態度が
一番寂しく感じるので、そんなお母さんはとにかく安心させてあげることが最も大切。
・「心配している自分の気持ちに気付いてくれない」ことが一番不安なんです。
・「心配してくれてありがとう」の一言だけでも効果あり。
たとえ母親のおせっかいをウザく感じたとしても、
それを突き放してしまうと、傷つけてしまうどころか
余計に不安にさせてしまうということなのでしょうか。
恋人や友人に対して、よく心配をしてしまう人は
こういうお母さんの気持ちも分かりやすいかも…!?
●女として嫉妬してくるお母さんに対する処方箋は?
・母が嫉妬するのは、自分の分身であるはずの娘が、
自分のできないことをやすやすと達成していることに対して腹が立つから。
・感謝の気持ちを伝えると、お母さんの中にある過去の満たされていない自分が救われ、
娘に対する嫉妬心が少し和らぐはず。
●娘頼みな甘えん坊お母さんに対する処方箋は?
・話し相手が欲しいというのが本音
・母からの相談に親身に耳を傾け、心を砕いてアドバイスしたところで
お母さんの答えは最初から決まっていて、
ただ聞いてほしいだけのことが多い(笑)。
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母からすると、娘は同性であるだけに
友だちのように仲良くなりやすい反面、
つい厳しくしてしまったり、自分と比べてしまうものなのかも。
反対に、息子にはまた違う、異性に対する愛が出て
つい甘くなってしまうということも聞いたことがあります。
結婚したからこそ、またここから新たに
両親と良い関係を築いていきたいと思ったりするものであります。
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小説の世界の「母と娘」はこちら
(私はまだ読んでません)
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