勤務先の中学校では相談室通信を月に一度出しています。

生徒たちに知っておいてほしいなと思うことを中心にトピックを決めていますにやり

 

今日はその中から「ストレス」とその対処について、緘黙のある子だったらこれはどうしたらいいかなと思う部分を加えて思うところを書いてみようと思います。

 

それで、まずはストレスって何?という話から

 

ストレスとは、いろんなところから手渡されてしまった「荷物」に例えられます。

どれくらいの荷物を一度に持てるかは人によって異なります。

なので、自分でもうこれ以上は持てないと思った荷物は断ったり、小分けにしたり、他の人に持つのを手伝ってもらう必要があります。さらに、荷物はできるだけ小さいうちに対処する、ということが大切と言われています。

 

 

ストレッサー

 

ストレスの元となるものをストレッサーと呼びます。基本的に、外からの刺激は全てストレッサーとなり得ます。暑い、寒い、教室の環境、空腹、友達との喧嘩など、さまざまなことがあります。人によっては、「褒められた」など、一見ポジティブに見えることもストレッサーとなることがあります。

 

 

ストレス反応

 

これらの刺激(ストレッサー)に対する身体的な反応をストレス反応と呼びます。汗をかく、お腹が痛くなる、夜眠れなくなる、疲労感など、これもまた人によって様々な症状があります。

 

 

*学校で困ったときにはどうしたらいい?

 

例えば、学校で「この人なら話せる、大丈夫そう」という人、もしくは行く場所のリストを作っておく。

話ができない時は、困っている事を紙に書いて渡す、友達で話せる人がいれば先生に伝えるのを手伝ってもらうなどが考えられますが、まずは本人と「誰に、どのような形であれば伝えられるか」をきちんと話し合っておくといいかもしれません。セリフのテンプレートを事前に作っておくことで何をどんなふうに言えば良いかわかる方が安心して話せそうというお子さんもいますね。(ちなみにうちの娘は以前忘れ物をして先生に言えずに黙っていたことで先生から怒られたことがありました真顔

 

あと、自分にとってのストレッサーとストレス反応にはどのようなものがあるかを知っておくことも役に立ちます。

うちの中学生の娘は教室の「狭さ」、「人の多さ」「うるささ」が大きなストレッサーになっていて、それに対するストレス反応は「イライラ」「疲労感」といったところのようです。

これらの対処法を考える時に、「ストレッサーに晒されても、平気だった時」のことを考えてみるとヒントが見つかることがあります。

うちの娘の場合は、授業中が一番ストレスを感じる時間になっているようですが、休み時間であればあまり気にならないと言っていました。その休み時間に何をしているかというと、本を読んでいたり「何かに集中している」ことが多いとのことでした。(授業には集中していない前提ですが泣き笑い

例えば、「絵を描いている」時はあまり周りが気にならない。ということで、イライラしそうな時は授業中でもノートの端っこに絵を描いて気を紛らわせているようです。あくまで一時的な対処法ですが💦・・。

 

何となくやってたけど、そう言われてみたらこれはこれで自分なりのストレスへの「対処」だったんだなと気がつくことは、大人になってからも往々にしてあります。

 

最後に、私がよく生徒たちと話すことの一つに、まずは自分がいま「ストレスを感じている」「悲しい気持ちになっている」「イライラしている」など、自分の気持ちに気が付けるようになるといいね、ということがあります。(その時その場で自分が「イライラしてるなぁ」って気がつくことって意外と難しいのですえー?

 

自分の気持ちに気がつくために、その気持ちに名前をつけたりもしています。ちなみにうちの娘は「不安・心配」に「パパイヤ」と言う名前をつけています。すると、「今日発表の時、パパイヤがきた」という表現ができるようになります。こうすることで、自分の中にある「不安」と自分自身を切り離して捉えることができるようになります。不安は、いわゆる「外在化」されることで、それが可視化され、自分の力でコントロールできるものになります。

 

下の絵は、娘が幼稚園の時に描いた、「パパイヤ」と友達になる場面↓

パパイヤからの「仲良くしようぜ」と言うセリフに対し、「いいともやってみようぜ」となんともかっこいい返しをする娘。

 

 

 

 

大人だって、みんなそれぞれのパパイヤを持っています。

ママのパパイヤはね、こんな形で、こんな時にやってきて、パパイヤがくるとママの体はこんな反応起こしちゃうんだよ、というような話をしてみるのも楽しいかもしれませんニコニコ

 

パパイヤは、自分を守るために必要な友達。

親子ともにうまく付き合っていきたいものです。

(とか言いつつ私はいつも失敗していますが、それはそれでOKです真顔

 

 

 

参考