こんにちは、本田みかです。

 

 

 

去年の、小学校の卒業式について

 

書いてきました。

 

これが最後です。

 

 

 

 

 

卒業式の前の晩はどうにも落ち着かず、

 

よく眠れないままでした。

 

長女も、行きたいのか行きたくないのか?

 

いつもと変わらない、怠そうな感じで

 

ベッドに入ったのを覚えています。

 

 

 

 

そして当日の朝。

 

 

 

 

 

 

「今日、行ってもいかなくても

 

娘の人生にとってどの選択でも大事なはず。

 

どちらでもいい」

 

と、目覚めてすぐに、自分に言い聞かせました。

 

 

 

 

 

そして、長女を起こします。

 

起立性調節障害で、なかなか朝起きられない長女。

 

本当に起きられない時は、見ただけですぐわかります。

 

微動だにしないからです。

 

 

 

 

 

でも今日は、やる気は全く無さそうなものの

 

なんとか起き上がりました。

 

機嫌を損ねないよう、やる気を失わせないよう

 

腫れ物にさわるようにしている自分がいました。

 

 

 

 

 

そして、ほとんどぶっつけ本番の

 

袴の着付けをしました。

 

ただでさえ、頭痛や倦怠感があるのに

 

着物を着て苦しくなってはいけないので

 

きつく着付けるのは・・・と遠慮してしまいます。

 

(そして、胸ひもを忘れてコーリンベルトだけの上に

 

帯を巻くという失敗を・・・)

 

なんとか形になった!!

 

安堵して、長女と夫と3人で家を出ました。

 

家を出られれば、もう大丈夫かな、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

うちから学校まで徒歩5分ほど。

 

学校が近づいてきました。

 

校門には

 

「卒業式」の看板が。

 

 

 

 

 

時間が早すぎたわけではないですが、

 

他に誰の姿もなく

 

看板の前で長女の写真を撮りました。

 

長女はもちろん、

 

超絶めんどくさそうな顔をしています。

 

昇降口で別れ、長女は教室に、私と夫は体育館に

 

それぞれ向かいました。

 

 

 

 

 

 

とにかく、学校までは来られた。

 

 

 

 

 

 

ただただ、それだけで安心していました。

 

長女が長い間欠席がちな事を知っている

 

ほかのお母さんが

 

「来れたんだ!!」と

 

喜んでくれました。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、式がはじまりました。

 

卒業生が入場してきます。

 

想像していた時は

 

「卒業式に出られたらそれだけで泣くよ」

 

・・・と思っていましたが

 

もう、力を使い果たした気持ちで

 

感動どころではありませんあせる

 

 

 

 

 

 

さらに、入場時にすでに

 

若干、着物が崩れていることを発見・・・ガーン

 

胸ひもを締め忘れたことに気づきますあせる

 

ああ、今すぐ駆け寄って着崩れを直したいビックリマーク

 

と、さらに気が散り、感動どころではなく。

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ、卒業証書授与。

 

一人ひとりが壇上に上がり、これからの抱負を

 

みんなに向かって伝えます。

 

6年間で、子どもたちは皆、成長したなあ。

 

としみじみと感じます。

 

長女も、

 

「中学に行ったら、勉強も部活もがんばります!」

 

と、堂々とした姿です。しかし、

 

中学には行けるのかなあ

 

と、思いながら見ている私・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長女も、式典の間は、

 

普通に過ごしているように見えました。

 

顔色も悪くはありませんでした。

 

ある程度緊張感があると、

 

その時間はなんとか保てるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

そして、無事、卒業式は終わりました。

 

卒業生たちは一度、体育館から教室に戻ります。

 

そしてあらためて

 

保護者が待っている校庭に出てきます。

 

 

 

 

 

陽の光が降り注ぎ、満開の桜が咲いています。

 

卒業生たちは、晴れ晴れとした顔で現れました。

 

しかし長女は・・・

 

疲れ切った顔をしています。

 

 

 

 

 

 

校庭のあちこちで

 

記念写真を撮る輪がありました。

 

私は、長女をそちらに行くよう促し

 

何人かの友人たちとの写真を撮ったりしました。

 

 

 

 

 

本当は長女は、すぐ帰りたかったと思うのです。

 

写真を撮りたいというのは、

 

ただの私のエゴです。

 

それでも、形に残したかった。

 

長女も、なんとなくは、楽しそうにしていました。

 

 

 

 

 

小6のほとんどを学校に行けずすごした長女を

 

ずっと支えてくださった担任の先生や

 

転出されて何年もたつけれど

 

長女の事を聞いて心配してくださっていた先生に

 

涙ながらにご挨拶をし

 

学校を出ました。

 

 

 

 

 

なんとか終えた・・・

 

という気持ちで一杯でした。

 

 

 

 

 

 

卒業式に出られて安堵したこと

 

出てほしいとばかり思っていたこと

 

本当に出たいかどうかを

 

きちんと聞かなかったこと

 

 

 

 

 

 

ほんとうに

 

外側ばかりを気にしていたなあと

 

今となっては思います。

 

 

 

 

 

一年たった今、長女に

 

「卒業式にがんばって出られたけど、どうだった?」

 

と聞いてみました。すると

 

 

 

「うーん・・・・出ても出なくても

 どっちでも良くない??」

 

 

と、なんの感慨もない答えでした・・・。

 

 

 

 

 

 

でも、その当時、それに気づくことができませんでした。

 

そして今度は

 

入学式に出るのか?と心配する日々になるのですが

 

・・・それはまた、あらためて。

 

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。