以前、友人のひとりが
浮かない顔でこんな相談をしてきました。
（掲載の承諾は取っています＾＾）
『今付き合っている彼との関係が
なんだか今ひとつでね〜。。
あちらは自由奔放に私を振り回すし、
結構言いたい放題言ってくる。
でもこっちは
上手く言葉を返せなくて、
いつも後から
「あぁ、言えばよかった、
こう言えばよかった。
なんでいっつも
私はこうなんだろう…」って
ひとりになった時に悶々しちゃうの。
で、突然夜中にキレて
LINEで文句を言っちゃったりね…。』
とのこと。
『あぁ、遠～い昔に
そんなこともあったなぁ…。
たしかにそれって
すごくしんどいよね。
分かる分かる（涙）』
そんな気持ちで
お話を聞いていました。
パートナー問題って
相手があるぶん、
自分だけの問題よりも
一層苦しかったりしますよね。
この方の場合、
何か彼から言われたときに
瞬時に上手く言い返せない自分を
情けない奴だ、と
捉えてしまっているようでしたが、
私はお話を聞きながら
とりあえずは
それで良いんじゃないかな、と
思いました。
例えて言えば、
相手からアツアツの球（ここでは
傷つくような言葉）が
飛んできたときに
そのままスマッシュの如く
打ち返してしまったら、
その場が修羅場と化すのは
間違いなくて、
本当の気持ちから
どんどんズレた言葉の応戦に
なっていってしまいますよね。
すると争点は何だったかなんて
もはや分からなくなっちゃって、
ただただ『勝ち負け戦争』を
しているだけになる。
こういうことって
男女間の問題だけではなくて
親兄弟間などでも
結構あるあるですよね。
それよりも
そのアツアツ球を投げてこられて
あなたはどう感じたのか？
それを少しクールダウンして
時間をおいて考えてみて、
悲しかったり、傷ついたり、
不安になったりといった感情を
認識できたなら
それをあなたの中に起きた
「事実として」
彼にちゃんと伝える方が
より良い関係を築いていけるのでは
ないかなと思うのです。
この時、ちょっとあなたの中で
相手に対して『負けて悔しい感』を
感じるかもしれませんが、
これが大事なことなんです。
敢えて負けてみるんです。
闘いの土俵から
自分が先に降りてみる。
悔しいけど、
これが相手との関係性を
変えるきっかけになったり
自分自身の
メンタルトレーニングに
なったりするのです。
ただ、
心理学の基本的な考え方に
過去と他人は変えられない。
変えられるのは今と自分だけ
というものがあるのですが、
あなたがこの負けた感を
彼に誠実に見せたとしても
必ずしも期待どおりの反応を
示してくるかは分かりません。
でも、あなたが勇気を出して
『いつものパターン』から離れてみたとき、
『いつものパターン』ではないことが
起きるかもしれません。
簡単なことではないことは
重々承知しておりますが、
もし大事な人との関係が
煮詰まっているとしたら、
素直な気持ちを届けてみるという
アプローチを試してみる価値はあると思います。
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