陸上少年(自称)デザイナー。

 

 

3Dを描いてくれました。

こんなのとか、こんなのとか・・・

 

 

 
 
 

 

私も頑張って説明して 彼がきちんと描けるように何度も 何度も、むしろ 最終的には 私が変更リストを作ってあげて、メールで送り、漏れがないようにしてあげて 3Dを書き上げてもらった。

 

 

が、

 

 

 

それでも漏れる、間違う。

 

因みに余りに間違いが多いので、この上の3枚は「取り敢えず家具を全て消して(家具はこの業者の作業範囲内ではなかったので)」とお願いして出てきたのがコレ。


メッチャ家具入ってるwww 



そして必ず 新旧ファイルをごっちゃにしてプリントアウトしてくる。

 

そしてこれは全て同じ日に貰ったやつ。

この3枚の中でも間違い探しゲームできるくらい 電気があったりなかったり、壁があったりなかったり...


どんな構造になってるのかむしろ知りたい。

私の変更リストは趣味で書いてる訳では無い。

確認する為に書いてわざわざメールしてるのに。

 

 

 

 

しかも何で電気が何故か長細い蛍光灯...笑い泣き

こーゆー下がるタイプをダイニングに窓から縦に3つ配置お願いしたのに...えーん

 

 

センスの問題なのか?

 

前回直した ドアの位置が、今回の資料で前々回の位置の戻っていたり、(分かりますか?言っている意味・・・グチグチ...

 

Version管理が全くなっていない叫び

 

 

むしろ最後の方には言いたくもないし。

がっかり・・・

 

もっと言ってしまうと、(ごめんけど、言わせて〜)

この手の3Dデザインソフトはいくらでもフリーソフトがあって、私でも(慣れてないから時間はかかるけど) 似たようなレベルで作れてしまう。


コレ↓とか。(フリーソフト: Room sketcher使用でリチャード以前に描いてた初期のボツ案)


彼は.....プロのデザイナーではない。

 



2週間たったところで、

流石にこれは任せられない....と思い


「解雇」が頭をよぎる

 

 



 

「解雇」...

 

 

 

 

 

人生で一度もやったことないなあせる

 

 

 

 

しかし、コレは150万円の案件。

私の財布から出る150万円。

 

 

 

よし、解雇だ。真顔

 

 

 

しかし、それには決定的な理由が要る。

(まぁ 漏れがひどくて完成しない時点で既に十分な理由になるんだけども)

 

 

後ろには、作業チームのお兄さんが控えていて、

お兄さんはとても責任感も強く、技術的にも信頼 ”できそう”なひと。

 

しかし、弟だけ除けて、デザインを別会社を頼み、兄指名でやる意義がどこまであるんだろう・・・と。

 

 業者は善し悪しは分からないけど星の数ほどあるのは事実。



そこで、判断する為のもう一つの材料として

「見積もり」をお願いすることにした。

 

 

はっきり言って見積もりできる段階なのかも凄く不安だったけど。

だって、3Dは漏れだらけ、まともな設計図は出てこない。

 

しかし、大方やることは決まっていたので、見積もりを依頼した。

 

 

「概算でいいから、全てが予算内に収まるかどうかしりたい」 といってお願いした。

 

 

当然、

「予算おいくらですか」口笛

 

ときた。

 

言うべきか、言わざるべきか・・・キョロキョロ

 

というのも、まずぼったくられる(表現割るけど)のは大前提。百も承知。

 

外国人であるというだけで理由は十分。

しかも私は全くのリノベ未経験者。

 

言わずして、 うん百万!と はっちゃけた見積もりがきてしまったら、そこから修正していくのは至難の業(あっちも何倍もふっかけてきたら値引きの理由に詰るだろう・・・)

 

じゃぁ 言うか。

しかし、言うリスクは、私が本当に全くの未経験者なので 自分がリクエスト出している内容が本来50万円でできるものなのか、300万円掛かるのか、全く分からなかった。

 

しかし、数秒の葛藤の末、ええい!言ってしまえと

 

「120万円です」 (30万円サバ読んだ) と。

 

 

陸上兄が

「OK, OK だいじょーぶ。できるできる」

 

みたいなこと言ってくる。

兄から、弟に、お前見積もり作れよ!と振っている。

 

で、私も怖いので、

 

「一括はやめてね。作業項目ごとに、それぞれ資材、工賃を分けて持ってきてね」と。

 

 

そこからさらに1週間たっても出てこない。

 

 

あの、概算でいいから ちょっと早く頂戴。と督促し。

私はその間に、業者が資材(フローリングとかドアとかペンキとか)を買いに行くというお店を調べ、資材の市場価格調査。

 

ついでに、実は家の近くに 素敵な概観のデザイン事務所があることを2ヶ月ほど前に気がついて(丁度リチャードとデザインしてるころ)いたので、万が一の際には、バックアッププランを持って置かなければならないので、そこの門を叩いた。

 

出てきたのはとてもお洒落なトムボーイ(おなべ女子)君。

なんと、元NY在住というトム君は英語がペラペラ!!

ナイス!!!

 

彼(彼女?)はデザイナーではなく、外国人のクライアント向けの通訳や、資材調達などを担当しているらしかった。デザイナーさんは女性で青を意味するニックネームのファーさん。

 

なんと、ファーさん チェンマイ屈指のデザイン事務所から独立したやり手だったーラブ

 

こんな、近くにいたのねー!そのやり手の事務所、3ヵ月以上前、ネットで見つけて一番最初にコンタクトしていたけど、多忙を理由に断られていたところだった。ホントに、素敵なプロジェクトばかりを手がけている事務所。

 

 

ざっくり、トム君とファーさんに

リノベするつもりで一度プロの建築士にデザインしてもらってるが、彼はタイでリノベの経験が無いためデザインを元にとある業者と進めているが、カナリ不安であること、そちらがきちんとした技術があり、適正価格で作業してくれるなら今後かなりリアルに相談したい、とお話をした。

 

すると、

 

勿論です、と。

費用を聞くと設計費用がかなり高い。

 

どーん....

 

 

と、取り敢えず、素人なので こちらにお願いしたら 実際工事に入るまでの段取りと、設計図としてはどんなアウトプットになりますか?と聞いてみた。

 

すぐにサンプルとして終わったばかりのプロジェクトの設計図を見せてくれた。

 

 

....その資料に驚愕した。

 

そうか・・・ これ・・・が・・・

 

そこには1cmの厚みになる資料の束が・・・

コレが 1件のコンドミニアムのリノベーションの資料。

30ページ近くに及ぶ詳細な設計図たち。

 

 

陸上少年のペラ8枚とか・・・・ おい!!イラッ

 

 

私もホントに無知であほであるが、

初めて本物を見た。

 

 

そうだよね。コレだよね。

 

 

私も陸上少年と話をしながら、絶対こんな3Dと配線図じゃ作業中に間違いでるし、採寸とか本当に大丈夫なのかめちゃくちゃ心配してた。

 

 

ほぼ心は決まってきた。

「解雇」の二文字が浮かんでくる。

 

 

トム君には、今、現行業者の見積もり待ちで、直ぐにそちらに乗り換える と言う状況でもない と正直に告げてから

70平米のリノベーション、もしくはリノベーション始める前の取り壊しの作業の費用感をあくまで雑談風にざっくり聞いてみた。

 

金額のことになると、失言できないと思ったのか一気に口が重くなったが、雑談の一般論と言うことで話してくれた。

取り壊しなら安くて5000バーツ。 大概は1万バーツ前後。どんなに高くても2万バーツは行かないレベル という言葉を何とか頂いた。

 

なるほど。勉強になる。

 

とりあえず、あっちの見積もりがでて、それからGoするのかしないのか決めたらまた相談に乗ってください。とお願いした。

 

トム君とは結構仲良くなって、

「あっち解雇しちゃえ!しちゃえ!」とか最後言われたけど とりあえずまた連絡しますねー。といって帰った。

 

で、なんとその日の夜 見積もりが来た。

 

 

そして、 

 

 

びっくりしたのは本当に詳細にブレイクダウンした見積もり。

全ての資材の単価、合計、工賃の単価、合計をA4二枚に渡って作ってきていた。

 

概算で良いっていったけど、これじゃ10日かかるわ・・・

 

しかもご丁寧に 資材のメーカーや型番までのせてある。

フローリングとか 何度もサンプル見せてといったけど、結局最後はあちらで選ばれたようです(顧客無視)

 

しかし、それで 判明。

市場調査してカタログ集めていたので 

単価の表記が一部2倍になって見積もられているのに気がついてしまった。

 

こんな分かりやすいぼったくりとか・・・

ちょっと調べればバレるしっ

あほだなー と思いつつ

一番最後の項目までみると、「取り壊し」で、

陸上君は徹底的にやらかしていた。

 

えーい

 載せちゃえ!

 

 

ここだけ工賃が異常に高いのである。

15番目のところ。

"Remove the glass 3" という項目があるけど

これは、壁についてる鏡。

鏡一枚はがすのに 1万円。真顔

エアコンの移動費用も恐らく2~3倍な感じ。

 

何人がかりでやるのかわからないけど、

チェンマイの労働者の最低賃金は一日千円。

 

ほかの項目を見ていっても...

失笑である。

 

そして 取り壊しトータルが 49,800バーツ

トム君の話の2.5倍。

恐らく彼らのほかの工賃を見てると、1万から1万5千バーツで出来るだろう。ってことは4-5倍乗せてきてるっ!!!

やるねぇー チャレンジャーだねぇ。


 

そしてもっと面白いのが、合計額。

明らかに私の予算120万円:40万バーツに寄せてきている。

 

385,474バーツ。

 

その一つ前の”Profit” という項目で10%乗っているのも意味不明だけど、おそらくコレは税金とかではなく、 マネジメント費用(作業監督)と言う事だろう。

 

1枚目を見ると、工賃は安かったり高かったり。

でも最後の取り壊しの項目ほどではない。

 

これ、絶対最後めんどくなって、予算まで到達する様に最後の項目(15番目)でガンガンと盛っただろって 感じ。

 

安易だなぁ....ショック

心が決まった。

「解雇」である。真顔

 

 

お兄さんに電話することにした。

真顔ドキドキ。