第62章 あの時と重なる。
そして夕方、ちゃちゃを迎えに行った。
胆嚢の所見について、血液検査の数値は基準範囲内で、
今のところ、胆嚢の変化が体に影響している様子はなく、血液検査上も問題ないと先生から聞く。
ただ、ウルソは継続して服用し、経過を見ていくことになった。
無事に抗がん剤を投与を終えて
元気に家に帰る事ができた。
食欲もある事に、安心する。
落ち着いた後
もう一度、血液検査の結果を見返してみる。
CRPが0.5。
前回は0.2。
微々たる変化で、基準範囲内の数値。
それでも、抗がん剤を始めてから、こんな数値は見たことがなかった。
リンパ腫と分かる前。
ステロイドの治療が順調に進んでいたときも、CRPだけは少しずつ、基準範囲内で上がっていた。
そして、ステロイドをゼロにしてから1週間後。
脾臓の腫れが、ぶり返し、
パンパンに膨れたお腹によって、呼吸もしにくくなってしまった。
そして、二次診療へ。
そこで、リンパ腫と診断を受けた。
あの時と重なる。
嫌な感じが残った。
そのことに気づいたのは、帰宅してからの事。
先生に聞くこともできない。
たぶん聞いたとしても、
「基準範囲です。誤差の範囲でしょう」
そう言われるのだろうと思った。
実際、ほかに症状もない。
食欲があることだけを見て、気を紛らわせた。

