着物の勉強を一年し、やっぱり洋服も大切と、
洋服の勉強をし始めましたら、お手本とするものが
必要となってきました。
当時は、出版物やテレビの情報第一主義でしたが、
なんとなく「若くみえるため」の記事が多く、
その年齢には、その年齢のおしゃれがあるような気がしました
ので、発祥の地で勉強しようと、パリ、ミラノ、ロンドンなどの街
に行っては、マダムチェックをしておりました。
私のファッションに関する主観ですので、
話半分にしていただければと、、、。
まずロンドンですが、紳士もの、雨具に長けているような
気がしまして、男性のスーツの着こなしのスマートさ、
傘、トレンチコート、長靴、などとてもおしゃれなものなど、
男っぽいですが、女性が着てもカッコいいものが沢山
あるような気がしました。
イタリアは、やはり、ラペルラに通っては、マダムの選ばれるもの
をよく見ていました。「超セクシーーーー!」と、思えるものも、
イタリア人マダムにかかってしまえば、普通の下着になって
しまうのでしょうか。パッドなしのものが売れていました。
日本でパッドなしは、ちょっと???と思ってしまいます。。
ちなみに、ラペルラでは、レースを編む前の
糸を編み機にかけるだけで、一ヶ月かかるそうです。
(タカイハズデス)
紳士もののスーツ、シャツ、靴など、皮ものがイタリアは
お得意な気がします。
もちろん、テラコッタに焼いた、黄金のアクセサリーの似合う
ゴージャスマダムも沢山いらっしゃいましたけれど。。
パリは、オートクチュールから始まり、プレタポルテ
へと洋服文化を創った街ですので、50代、60代または
それ以上のマダムの凄みのようなものを感じるファッションの
方を沢山みました。
パリは観光地ですので、普通に生活する方が旅行者が
行くところにいらっしゃるとも思えませんでしたので、
そこで思いついたのが、高級ブティックでした。
パリのサン・トノレ通りにある、ブティック通りに行きますと、
お店の奥の方に、担当の方とあれこれお話しながらいらっしゃる
のがマダムと推測されます。
そのブランドとお付き合いが長いような感じで、
お修理の話、試着、普通の世間話をなさっていますが、
ほとんど、そのブランドのお洋服、バッグなどを身につけて
いらっしゃっているようでした。
いろいろ試されて、ご自分のサイズ、イメージ、などあれこれ
試された結果、このブランドに行き着かれたのですね、、、
と思いました。
いやみがなく、「似合っている」という感じでした。
色も、2、3色くらいでとどめられ、
さらっと、いいものを着るという感じでした。
年を重ねても、こういった素敵なブランドの洋服が似合うような
楽しみが待っているとするならば、
年を取ることもご褒美に思えてくるものです。
もちろん、髪も、きれいにセットされています。
ふと、日本で、歌舞伎座や、国技館で拝見する、
着物を素敵に着こなされた奥様との共通点をみた気がしました。
静かな、無駄を省いた美といいましょうか。
バンコクキョウツウノルールカモシレナイ、と思いました。