文科省のキャリア教育を深掘る-その52「PDCA評価だけでいいのか」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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2月21日の一読は第4章の続きで、「第3節 キャリア教育推進のためのカリキュラム・マネジメントの鍵となる「身に付けさせたい力」」の途中までです。


この中で次のことが書かれていました。

「キャリア教育に関する総合的研究第一次報告書(令和2年3月)では、キャリア教育におけるカリキュラム・マネジメントの現状と課題として,約8割の高等学校がキャリア教育の全体計画や年間指導計画を作成している一方で、検証改善サイクル (PDCA (Plan-Do-Check-Action) サイクル) のうちの評価と改善を実施している高等学校は4割に達していないことが報告されており,キャリア教育の評価には未だ大きな課題があることが指摘されている。」(94ページ)


このPDCAサイクルが十分ではないことは問題だと言えますが、仮にきちんとPDCAサイクルが適切に行われていてもキャリア教育がうまくいっている保証はないのではないかと感じています。理由としては、学校主導のキャリア教育推進が強いからです。単なる教育であれば学校主導でも効果的かもしれませんが、キャリア教育となると、学校の論理だけで機能するとは思えません。