文科省のキャリア教育を深掘る-その50「高校生にとっての「働くとは」」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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2月19日の一読は前回の続きで、「第2節 高校生期のキャリア発達課題」までです。この中で「入学から在学期間半ば頃までのキャリア発達の特徴を踏まえた取組の例」が気になりました。


とりわけ以下の内容が引っかかりました。

「● 学習活動を通して自らの勤労観・職業観について価値観形成を図る。

【社会を知る】 【働くとは】 職業調べ 職業インタビュー インターンシップ 学校見学・企業見学

 ●様々な情報を収集し、それに基づいて自分の将来について暫定的に決定する。

【社会を知る】 【働くとは】 職業研究・学部・学科研究 興味調查企業・学校見学」(90ページ)


他の項目は【自己を知る】で小中学校でも取り組まれていましたが、実際に【働くとは】が現実味を帯びている高校生に対して、この程度の項目で本当に大丈夫なのかという疑問が湧きました。本報告書でもこの項目については具体例を挙げておらず、文部科学省の注目度が低すぎると感じています。