文科省のキャリア教育を深掘る-その41「鹿児島市立伊敷中学校の事例」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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2月10日の一読も前回の続きで「《事例3》鹿児島市立伊敷中学校」までです。この中学校では「キャリア教育という表現を使わずに、基礎的・汎用的能力の育成を目指す 「ルーブリック評価表」を作成し,生徒が自己評価をする事例である」(71ページ)だと本報告書では書かれていました。


ここでいう「ルーブリック評価表」とは以下のようなものです。

「五つの資質・能力ごとに,その成長の度合いを4段階で表現したルーブリックを作成した。各段階は学年ごとに到達してほしい姿としている(卒業時に到達してほしい姿→ レベル4,中学2年生修了までに到達してほしい姿→ レベル3,中学1年生修了までに到達してほしい姿→ レベル2,入学時点の姿→レベ ル1)。作成に当たっては、生徒が具体的なイメージをもちやすいように、それぞれの資質・能力を発揮している場面のイラストや吹き出しを挿入した。作成したルーブリックは,活用方法や評価方法とともに生徒と共有した。」(同上)






このルーブリック評価表の良いところは生徒自身が取り組むという観点からわかりやすく力を「見える化」している点です。


この事例がどのような生徒を育てる結果になっているのかがすごく気になっています。