昨日の一読は第3章の最後まででした。この中で出てきたキーワードが「エンプロイアビリティ」、すなわち「雇用され得る能力」です。現代ではVUCAの時代に入っているので、このエンプロイアビリティが見過ごせなくなっています。
技術革新が確実に進んできて、最近では生成AIが注目されていますが、今まで人間がいないとできなかったことがどんどん機械で代替されるようになってきました。
人工知能の進化は目を見張るものがありますが、よくよくその歴史を見ていくと、長期間にわたって、人間の悪戦苦闘の結果だということがわかります。
だとすると、機械の進化以上に、人間がより進化していくしかありません。問題はその教育を受けることが十分にできるかということだと思いますが、おそらく、学び続けるしかないということがもっとも妥当な答えです。従来のように、受験勉強や就活、資格取得などのゴールが決まった学びでは到底、時代の変化には対応できません。
本書では時代に対応するためには「エンプロイアビリティ」を高めるしかないということですが、雇われることを目的とした能力開発で本当に時代の変化に適応できるのかという疑問があります。企業がいち早く時代の変化を掴み続けていれば、一応可能だと言えると思いますが、企業もまたどうしたらいいかわからないのが本音だと思うので、やはり一人ひとりが新しいイノベーションを起こし続けていく文化を作っていくことが理想的です。そしてそのイノベーションは公と私が共によくなる「公共」のイノベーション、つまりパブリックイノベーションであることがポイントになっていくと実感しています。
このパブリックイノベーションを小学生の頃から育んでいくことをミラコラという場を通じて実践しているので、ぜひともその成果を世の中と共有していきたいです。