9月7日の一読は第10章「マネジャーとして生きる」の「3 マネジャーの役割と昇進時の課題」までです。ここでは企業におけるマネジャー、つまり管理職になるというキャリアについて考察されていました。改めて気づかされるのはキャリア的に見れば、管理職になるというのは個人のキャリアよりも組織のキャリアに移行するという意味合いが強いということです。定義上は「労働組合の組合員になる資格を持たない者」(138ページ)が管理職のようです。
本書のように、マネジャーが「管理職」と同じであるとしても、日本の場合は海外と比べて、何を管理しているか疑いたくなる事実として、管理職の人に部下がいない割合が20%を超えていることです(参照141ページ)。
この部下がいないということが積極的な意味であれば、いいかもしれませんが、単純に人件費を削減して、自分が仕事をこなしていくことになっているとすれば、おそらく自分で自分を管理するしかないのかもしれません(^^;)
一人ひとりのキャリア形成において管理職になることが一体どれほどの意義があるのかを検証せずに、管理者としてどうするかを論じることはあまりにも術に偏った印象を受けます。