5月2日の一読は「第2日 なぜわれわれはゾンビなのか」の「現象的と心理的の対比は累進する」でした。このタイトルにもある「ゾンビ」という言葉が唐突な印象を受けましたが、冒頭でチャーマーズの概念であったことが指摘されていました。
永井先生はチャーマーズの議論を引き合いに出して、われわれの知覚には体験としての現象的質が伴っていることを指摘した上で、その現象的な部分をなしにすれば「ゾンビ」になると書いています。
永井先生は心理的な部分と現象的な部分をはっきりと分けることを強調していました。そのことがどのように「意識」の問題へとつながっていくのかをさらに深めていきます。