『日本人の考え方 世界の人の考え方』その44「世界の人たちの置かれた状況」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。



今日の一日一読は第3章の続きで、「3.4.3 社会不安」の「(2)置かれた状況:危険、各種リソースの不足」でした。今回は「物理的・経済的に厳しい状況を実際に経験したかどうか」が示されていました。具体的には、

「A)十分な食料・飲料がない

 B)家にいて、犯罪に巻き込まれるおそれを感じる

 C)必要な薬や治療を受けられない

 D)現金収入がない

のそれぞれについて、「過去1年の間に、あなたご自身あるいはあなたのご家族は、どのくらいの頻度で次のような状況に置かれましたか」」(156ページ)ということが聞かれていました。




この結果をみて、世界的に、厳しい状況に置かれた人たちは少なからずいるものの、先進諸国と途上国の格差と比べた時に予想以上にひらきがあるというわけではないことに気づきました。


価値観レベルでは、世界の困難はかなり改善されていると言えるかもしれません。しかしそれは単に物理的ないしは経済的な話であって、そのことが幸福につながっているかどうかは別問題です。


金銭的な豊かさだけを追い求める時代はかなり見直されてきていると思いますが、代替案が鮮明になっているわけではないので、模索が続きそうです。