『問いこそ答えだ』を深掘りするーその59「創業者以外が築く問いの文化」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は第9章の続きで、「大きな視野に立つ」でした。ここで興味深かったのは、登場人物の変化です。これまでは問いの資本を持っている人物例のほとんどが起業家ないしは創業者でした。グレガーセン先生はこの節で注目したのは、「経営の役割を引き継いだ人物がどのように、「見事な答え」を出すことから、「見事な問い」を立てることへと自身の役割の転換を図るか」(335ページ)でした。


ここで事例にあがったのはフィデリティ・インベストメンツのCEOアビゲイル・ジョンソン氏でした。

アビー・ジョンソン - Wikipediaリンクja.wikipedia.org


グレガーセン先生が取り上げている事例を読む限り、ジョンソン氏は新たな問いの文化を社内に浸透させようとしているのですが、実際にその効果がどのくらい出ているかはグレガーセン先生も明言していません。おそらくそう簡単な話ではないと察します。

企業の永続的発展を考えた時に、創業者からの事業継承は避けられません。その際に、新たな問い手を育めているかどうかはとても大事なことなんだと感じました。