『手塚治虫のブッダ』を深掘りする-その55「生き物はみな兄弟」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は第4章「死について」の続きでした。

「・・・もし、クモがリータの生まれ変わりだったらどうする!生きものの霊は・・・みんな別の世でつながっているのだぞ。われわれと同じ仲間だ。生かしてやるがよい。」(128ページ)


これはブッダとアナンダが道中で出会ったクモの群れに対して、アナンダが叩きつぶそうとしたことにブッダが言った言葉でした。


「クモにかぎらず、あらゆる生き物が兄弟であるというのがブッダの考え方だ。そして、人間もまた別の世で、動物や草木に生まれ変わったりする。すべてがつながりあう仲間なのだ。」(129ページ)


もちろん現実的に、すべての生き物の生命を尊重しようとするのは物理的に不可能だと思いますが、自分が今、生きているのは多くの生命のおかげであることに感謝して、むやみやたらに殺生をしないことであれば、やろうと思えばできるはずです。