『人工知能-グラフィックヒストリー』その55「エキスパートシステム」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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3月26日の一読は「エキスパートシステム」でした。これは知っていませんでしたが、言葉だけを見たら大体想像はつきました。思っていたように、人工知能領域におけるエキスパートとは、文字通り人間でいう専門家のことを指しているようです。


エキスパートシステムが機能することが構想されること自体は不思議なことではありませんが、1965年にスタートしていて以来、爆発的な広がりになっていないことを鑑みると、それほど単純なことではなさそうです。人工知能は膨大な情報処理には長けているのかもしれませんが、特定の領域における専門的な問題に対処するのは難しいのかもしれません。


その意味で、人間が役立つ領域はまだまだあると言えると思いますが、ただし専門知識を活かせる領域というのは果たして多いのかという疑念はあります。現在、人工知能が活躍しているのは、特別に専門的なことよりかは、人間にとって一般的な知識に関わる部分であるということを踏まえると、わざわざ専門知識の領域をより人工知能を使って強化する必然性があるのかどうかは怪しいところがあると思っています。