メタ認知の学びを深掘りする-その76「自分が主体的だと感じることの大事さ」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は「自分が学習の主体だと感じれば学習者は能動的になる」でした。誰であれ、能動的な学習者になりたいと願っていると思います。しかし、実際にやろうとしても、なかなか能動的になれないというのが実態だと思います。

 
日本の学校教育によく見られるように、教師に言われるままに学んでいる環境にいれば、当然のように思えます。それを批判して、否定して、仮に能動的になれる環境を整えたとしても、今までの受動的な学習習慣に慣れていたままであれば、すぐには変わらないでしょう。その意味で、世の中で言われている「アクティブ・ラーニング」には違和感を持っています。
 
そこで興味深いと感じたのは、三宮先生が取り上げているように、たとえわずかであっても、選択肢を作って、判断を委ねることをするだけでも、学習者の主体性が出てくるというところです。三宮先生によれば、「行為主体性の感覚は、客観的事実よりも主観的な認知によって生じ」(134ページ)るのです。
 
結局のところ、自分がどう感じるかが鍵なので、能動的に学べる環境を作ることよりも、どうしたら主体性が働くかを考える方が良いと言えます。